堕ちるところまで堕ちたキラキラ☆女子は、今や無職ぷー寸前でカップ麺のゴミ屋敷に暮らしつつも自撮りがやめられないイタイタしい女へ・・・
池田ユキオ先生の漫画「ゴミ屋敷とトイプードルと私」の続編・♯港区会デビュー第4話では、悪事がバレて停職処分になり、ストーカーに見張られるサヤの過去が語られます。
ビンボー臭い薄暗い家庭。そこから逃げ出して光の世界で浴びた、スポットライトなしでは生きられないサヤ。
どん底の状況でも常に「キラキラ☆女子」でいることを忘れないサヤのタフさに驚嘆するお話です。
「ゴミ屋敷とトイプードルと私 ♯港区会デビュー第4話」のネタバレ
会社のみんなから総スカンのうえ、クレームの嵐、停職処分に!
目の上のたんこぶだった派遣の中山を排除し、ルンルン気分で出社したサヤ。
誰かに突き落とされて怪我した、と騒ぐ同僚たちにも悪びれず、
え〜こわ〜い、カワイソー しんぱ〜〜い
とぶりっ子するサヤ。
同僚はみんなサヤを疑うし、仕事はクレームの山で、さらに「ネット上のニュースまとめ」に例の写真がさらされてしまった。
言い訳しても、誰も彼もが信頼してくれない。
とうとう会社から停職処分に。
カップ麺生活と恐怖のピエロストーカー
無職同然になったサヤは、部屋でカップ麺をズルズルとかきこむ生活をして、あっという間にゴミの山。
ネットで本名も住所も特定され、金がないので引っ越しもできない。
何者かの視線を感じ、「ピエロアイコン」のストーカーにゴミを荒らされて「カップ麺の箱のプレゼント」まで届く。
恐怖におののくサヤ。
サヤの冴えない実家とモグラのような両親
昔、サヤの父親はチカンで逮捕され、「犯罪者の娘」になってしまった。
以来、母親は「目立つこと」を禁じ、息の詰まるような薄暗い世界で育ってきた。
大嫌いだった実家から逃げ出し、「光の世界」でキラキラ輝く自分を手に入れた「今」だけは絶対に手放したくない。
華やかに、SNSの中でセレブたちと写った写真で一番目立っている「私」が本当の私なんだから・・・と。
「♯港区会デビュー」第4話の感想
ちょっと今回は短め?な内容でしたが、サヤのくら〜い過去に触れられており、なかなか味のあるお話でした。
お父さんの出来心のせいで、下を向いて暮らさなければならなかった少女時代の鬱屈の反動で、大人になってからは誰よりもキラキラ輝くワタシ!を追い求めてきたサヤ。
サヤのものすごい上昇志向と、あくなきキラキラ☆女子道への執念が垣間見えるお話で、なんだかサヤが好きになりました。
たしかに滑稽すぎるほどに滑稽な『キラキラ☆女子(笑)』ではあるんですけれども、めげずに頑張るヒロイン?という意味では応援したくなる存在です。
なんていうのか、底辺の虐げられた状態から「這い上がってやる!絶対に!!」と誓って行動できる女子って、カッコよくないですか?
目立ちたい!キラキラしたい!みんなに見てもらいたい!
という欲望もハッキリしていて、いっそ清々しいくらい。
イタい偶像を目指して、どこまでも突っ走ってほしいです。
それにサヤってメンタルが超たくましくて、こういう『踏んづけても踏んづけても這い上がってくる』ひとって、嫌いじゃない。
ストーカーに追い詰められたら普通、「嫌!怖い!」と震えて部屋に閉じこもってしまうものですが、サヤの場合はそれすら「キラキラネタ」にしてしまうタフネス女子でギャグテイストまで感じられて笑ってしまいました。
なんだかんだで、会社でみんなからボコボコにされても全然めげていないし、(あくまでSNSで輝けないことが苦痛で、リアルの誰がどう思おうとクヨクヨしない)中山を突き落としたことも全然罪悪感ナッシングで開き直り。
根性あるよなぁ・・・
転んでもただでは起きない、不屈のキラキラ☆女子・サヤ。
タイトルの通りに「ゴミ屋敷」状態のカップ麺のカラの中で暮らすサヤですが、そんな彼女をストーキングしている謎の存在は一体誰なのか今回も明かされませんでしたね〜。
やっぱり、明日香なのかも。
ちょっとじれじれです。
5話につづく!