宇宙を駆けるよだか

「宇宙を駆けるよだか」最終回ネタバレ 第3巻 

2017年7月6日

「宇宙を駆けるよだか」作者・川端志季

しろちゃん・火賀くん・あゆみ・然子。4人のそれぞれの思いが交叉しながらも、大円団を迎えます。

ラストのネタバレ感想と、さらに「インコ」について考察したいと思います。

 

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第3巻のあらすじとネタバレ

 

しろちゃんの策略により、火賀くんとしろちゃんが入れ替わってしまいます。

しろちゃんは「外見が変わっても、中身は変わらないんだから愛してくれるよね」と然子に言い、入れ替わってしまったのは事故だとごまかします。

 

じつはしろちゃんは、あゆみの体を元に戻すために然子と付き合うふりをしていただけだったのでした。

ある方法を使うことによって「もとに戻せる可能性がある」ことに気づき、火賀くんと体を入れ替えたのです。

 

あゆみを好きか、という答えにはもちろん「今でも好き」。

たとえ姿が変わっても、「好き」という気持ちにはなんの変わりもなかった。

一方、美人になったはずの然子は「あれは当てつけだ」と悩むことに。

 

しろちゃんが気づいたのは、同じ人間とは入れ替われないけれども、他人の体を経由すればもとに戻れるかもしれない、ということでした。

もとに戻るには4人の協力が必要であり、あゆみたちは然子を騙すよりはその方法を打ち明けて協力してもらおう、と決めます。

 

しかし然子は姿を消し、最後の赤月の日が迫っていました。つぎの機会を逃せば、もう二度とチャンスはない。

然子の母親に思い出の場所を聞いて探し当て、あゆみは然子が今まで受けてきた苦しみ、そして頑張ってきたことを話して彼女を理解しようとします。

 

しろちゃんは然子に「俺がキミに恋愛感情を持つことは絶対にない」、そして体をあゆみに返さないのなら心底から軽蔑する、と言います。

被害妄想の塊のような然子にはその言葉すら届かず、美形は何を言っても正義だからいいわよね、と「キレイゴトはうんざり」だと自暴自棄になって、カッターで顔を傷つけようとします。

 

第3巻(最終回)の結末

 

あゆみの「もうひとりじゃないんだよ」という言葉に、これまでの苦しみを命がけで訴えてきた思いはちゃんと伝わっている、これからは孤独じゃないと泣き崩れる然子。

生きてもとに戻って、ちゃんと友達になるんだ、と。

 

然子は結局、元の体に戻ることに同意しました。

最後の赤月の日に「シャッフル」して、4人はそれぞれ元通りになります。

あゆみはこれまでの自分への火賀くんの愛情と献身を思い、「しろちゃんの恋人に戻れない」と言いますが、当の火賀に背中を押されて結局、しろちゃんと元サヤになります。

「おかえり、あゆみちゃん」とボロ泣きするしろちゃんが、かわいいです。

 

然子は元の醜い体に戻りましたが、その表情は前とだいぶ変わっていました。

周囲の人たちに心を開いて、身なりを整えて笑顔で接することでまわりの態度も変わっています。

あゆみ・火賀くん・しろちゃんともすっかり仲直りして、4人はマブダチ状態。自分のことを理解してくれる友達がそばにいてくれたら、暗闇から抜け出せるんだ、という感動のラストでした。

 

宇宙を駆けるよだかの考察 インコの正体は元人間!ラストの意味

 

「宇宙を駆けるよだか」の本編にさほど登場しないものの、「インコと宇金真緒」のストーリーが同時進行しています。

高校生4人が、それぞれの体の入れ替わりに奔走していた裏で、どんなストーリーが展開されていたのかを考察します。

 

インコの正体は元人間=天ヶ瀬 建造

 

作中でインコのふりをしてあゆみのそばにいた天ヶ瀬 建造でしたが、体を奪われたあゆみの苦しみを見守っており、あゆみに危機が迫っていたため自分が元は人間であるとカミングアウトしています。

 

人間だった天ヶ瀬は46歳の男性で、薬を飲んで自殺を図ったときにインコと入れ替わります。そのことについて彼は、

『裏切り、裏切られ、恨み、恨まれ。気づいたときには何もかも失っていた』

と振り返り、人間同士の絆を信じようとするあゆみたちに

『君たちは若いから、人間の本当の怖さを知らないんだ』

と言います。

 

この発言から、彼の46年の人生で信頼していた誰かに手ひどく裏切られた経験があり、人間不信に陥っていたことがわかります。

そしてあゆみの苦しみを見ているうちに『もう誰も(入れ替わりによって)苦しめたくない!』と天ヶ瀬は考えるようになり、のちに宇金真緒の野望を阻止することにつながります。

 

宇金真緒の野望と天ヶ瀬の関係

 

宇金真緒は元・男性で「王地正隆」というのが本当の正体。

宇金は「入れ替わりの方法」を誰に聞いたのかは「秘密」と答え、そして入れ替わりの瞬間を「友達」に撮影させています。

つまり、秘密を知る第三者の存在があります。

 

あゆみの元にいたインコが天ヶ瀬だと知っていたことから、宇金は「入れ替わりの方法」を天ヶ瀬から聞いて実行した可能性が高いです。

天ヶ瀬の「裏切り、裏切られ」は、人間だったころに宇金真緒・王地正隆と関わりがあり、本物の宇金真緒の死亡によって天ヶ瀬が絶望した、というシナリオも考えられないでしょうか。

 

もうひとつのシナリオは、インコになった天ヶ瀬を保護した宇金が、天ヶ瀬から入れ替わりの話を知った、というルートです。

また、宇金はあゆみたちから「データ」を収集し、入れ替わりをノウハウ化して「他の誰かになりたい」と願う人々に売りつけて金儲けをしようと企んでいました。

 

『人は生まれながらにして格差がある。容姿、才能、財産。この方法を使えば、自分で幸せをつかみとれる』

そんな甘い言葉で、自分の人生にコンプレックスを抱く人々を集めて、入れ替わりを教える代わりにお金をとろうとします。

 

ラストで宇金真緒を入れ替わる

 

本編の第3巻ラストで、宇金真緒がインコの姿に変わっています。

あゆみたちが入れ替わっていた赤月の日に、天ヶ瀬が宇金と入れ替わりを果たしたのでした。

「天ヶ瀬!よくもわたしの体を奪ってくれたわね!」

とインコになった宇金が言っていたので、何らかの策略によって体を天ヶ瀬が奪い取ったとうかがえます。

 

宇金が体を取り戻そうとしても、もはや赤月町につぎの「赤月の日」はやってこない。だからもう二度と入れ替わりは起こらない。

『宇金さん、もう赤月の日はこないよ。もう終わったんだ』

宇金の野望は終わりを告げて入れ替わりによって、二度と人々を苦しめたくないという天ヶ瀬の願いは叶い、天ヶ瀬自身は今後「宇金真緒」として生きていくことになります。

 

最後の疑問。インコの中身はどこへ?

 

入れ替わりのルールによると、入れ替わりが達成された場合、肉体の損傷などは回復するので天ヶ瀬は生きており、入れ替わった瞬間にインコの中身は天ヶ瀬の体に入ったことになります。

作中では一切出てきませんが、天ヶ瀬の肉体に入ったインコはどこへ行ったのか。

46歳の成人男性がインコのように、手をバタバタさせて「ピイピイ」と鳴いているのであれば、精神病院に入れられたのかな。

インコちゃん、とばっちりでかわいそうですね。

 

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