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終の夏(前・後編)ネタバレ感想 七尾美緒

2018年9月9日

血のつながらない弟に「事実」を隠したまま成長し、やがてふたりは惹かれ合う――

七尾美緒先生の漫画「終の夏」は、事故で記憶をなくした幼馴染の凪が「弟」になり、仲良しの姉弟以上の感情をもって苦しむ姉・理香のお話です。

 

こちらでは前・後編のあらすじと感想をご案内します。

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終の夏 前編のあらすじ

 

理香の弟・凪は5歳のときに引き取られた血の繋がらない弟。

両親同士が親友で、事故で親を失った凪を理香の両親が自分たちの息子として育てたのだった。

 

だが、凪自身は当時記憶をなくし、その事実を知らない。

本当の家族のように仲良しで、「凪の姉」として理香は弟を守ろうと誓っていた。

 

高校生になった凪は、県外の高校に進学して家を出ていたが夏休みに帰省。

離れれば「これで忘れられる」と思っていたのに、凪を「異性」としてしか見られなくなった自分に理香は戸惑う。

 

終の夏 後編のあらすじ

 

凪視点。

3年ぶりに過ごす二人の夏の日々。

 

「記憶がない」と思っていた凪が、じつは記憶を取り戻していたことが語られる。

何度も見る悪夢から救ってくれたのは、理香と両親の優しさ。

 

とっくに凪は、理香のことを「女性」としてしか見れなくなっており、思いを消すために県外の高校に入ったのだった。

そして「けじめ」をつけるために、ふたりの最後の夏を過ごすのだと・・・

 

感想まとめ

 

七尾美緒先生の人気作『私は天才を飼っている。』の浬と凪の設定とキャラがめっちゃかぶるんですが(親同士が親友で、親亡き後引き取られて仮初めの姉弟関係になる)、これはこれで面白かったです。

 

血のつながらない弟とひとつ屋根の下・・・というストーリー好きにはたまらないかも。

 

こちらは天才設定ではなく、優秀なくらいのイケメンで、品のある賢い綺麗な男の子。

それでいて、ちょっといたずらっ子な雰囲気も併せ持つ弟系。

 

短編だから、というのもありますが最初からラブラブ両思いすぎて、逆にもどかしい。

(お互いを思いやりすぎて、すれ違ってしまうから)

 

前半は理香視点で進むんですが、記憶をなくして理香たちを「家族」だと信じている凪の心を傷つけないようにと、一家総出で凪を見守るのが微笑ましいです。

 

ただ、リアルじゃちょっと、ありえないかなーとは感じました。

親同士が親友だと言っても、赤の他人の子にここまで無条件にいれこめるかな・・・と。

 

後半は凪視点で、わりとすぐに記憶は戻っていたし(笑)知らん顔をしつつ家族に溶け込んでいたんだなーというのがわかります。

 

「家族」として絶対に壊したくない関係と、理香への止められない慕情で揺れた少年時代の葛藤などが丁寧に描かれており、ラストへの盛り上がりに向けて違和感のないストーリーに仕上がっていました。

 

こんな素敵な「弟」がいてずーっと溺愛されてきた、というのもなかなかオイシイですし、ニヤニヤしちゃいますよね〜

 

理香もお嬢様系ヒロインで、無垢で善意いっぱいのかわいい女の子。

両思い恋愛ではじまり「姉弟」という障害をどう乗り越えるのか、というのがこの漫画の醍醐味です。

 

ハッピーエンドなんで、安心して読めますよ♡

なお、この作品は全2話で前後編になっています。

 

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