引っ越したらお隣さんがゴミ屋敷で、そのうえヤの字の職業のひとーーー!?
水城瞳先生の漫画「となりはヤクザでゴミ屋敷~ご近所騒がせな女たち」は、平凡な一家の新居が憧れのマイホームどころかゴミ屋敷の隣人のせいで「呪われた家」に変貌してしまうドタバタホームコメディです。
こちらではあらすじと感想をご案内します。
「となりはヤクザでゴミ屋敷」のあらすじ
夫が「利便性バツグン!」と選んだ中古の一軒家に引っ越してきた、井川一家。
引っ越しの日、妻はこの家がじつは「呪われていた」ことを知る。
隣から漂ってくる悪臭・・・そこはテレビでよく見る『ゴミ屋敷』だったのだ。
のんきな夫はたいしたことない、と笑っていたが、ご近所の人から「お隣はヤクザ」だと聞いて二度びっくり。
背中に絵が入っている隣人の雰囲気は見るからにそれで、派手な女と一緒に暮らしていた。
ゴミ屋敷だというだけでもショックなのに、ヤの字の隣人は勝手にうちの水道を使って洗車をはじめ、さらに娘のくるみにとって教育上悪い行いをつぎつぎに見せる。
この家を買ったこと自体が、間違い。
間違いを認めようとせず「利便性」しか言わない夫とケンカになり、夫婦仲まで壊れそうになっていき・・・
「となりはヤクザでゴミ屋敷」の感想
一般家庭のサラリーマンにとって、一軒家の購入は一生のお買い物です。
だからこそ、一度引っ越してしまえば、おいそれとは売ることもできません。
3人家族が新生活に胸をふくらませながら飛び込んだ先が「お隣がゴミ屋敷のヤーさん」じゃ、悪臭が気持ち悪いは怖くて苦情もいれられないわで踏んだり蹴ったり。
呪われたとしか思えない環境で、悪夢のマイホーム生活がスタートしたものの、読んでいるとどちらかって言うとお隣のヤーさんよりもヒロインの旦那さんのほうに腹がたってきます。
「自分のチョイスは間違っていない!」と、選択ミスを認めることができず、奥さんに不快な生活を我慢させつづけたのですから。
中古の一軒家買うときって内見すると思うんですが、そのときにお隣のゴミ屋敷臭に気づけなかったのかよ、と。
旦那が自分が悪いのを棚にあげて、奥さんのせいにしようとしてくるのでイラ〜っとしてきました。
でも、なんだかんだで家族は愛していて、おさまるところに収まっていったので良しかな。
ヤーさん自体はマナーが悪すぎるだけで、人柄的にはわりといい人?な雰囲気(べつにすごんだりしないし、非常に友好的)でした。職業だけで差別するってのも、アレですしね。
正直、物語的にはヤーさんがもっと怖くてとんでもなく非常識な人だったら盛り上がったような気がします。
ゴミ屋敷から出てきた、1トンの大量のゴミ・・・現実にもこういう人たちがいるだろうし、転居する際にはお隣さんが『ゴミ屋敷』じゃないかガッチリとリサーチしてご用心を!
こちらの記事もおすすめです