「外面が良いにも程がある。」は、尾崎衣良先生の恋愛マンガ短編集です。
外面がいいチャラ男の瀬高が、女をうまく騙したつもりが騙される、どんでん返し系の痛快ラブストーリー。
本作のほかに、「業務上偽装恋愛」「いたい にがい 少しあまい」「優しい毒薬」が短編として含まれています。
外面が良いにも程がある。のあらすじ
「外面人間」だと自覚している瀬高は、別れた元カノ・佐藤マミが主催する合コンに参加していた。
合コン慣れしている瀬高にとっては、女子をときめかせるポイントを稼ぐのは造作もないこと。
甲斐甲斐しくメニューを差し出し、オーダーを取り、おいしいものを勧めてから、ニッコリ笑う。
すると女の子はすぐに、「瀬高さんって、優しいんですね・・・」とイチコロ。
心の中では女の子に点数をつけて、「はえーよ、45点女」と蔑む。
だが、簡単になびく女に、瀬高はとっくに飽きていた。
「今日は外れだな」と思った時、ふと「20点女」の吉野安貴と、目があってしまう。
合コンだというのに、地味すぎる格好を見て「山に帰れよw」と笑うも、ふと、彼女の食べ方の綺麗さに気づく。
吉野を見つめていると周囲がからかいはじめ、吉野は急に席を立って帰ってしまう。
そして、なぜか気になって追いかけてしまう瀬高。ついでに、デートに誘ってしまうことに。
「私、誤解していました。瀬高さんってモテそうだし、私みたいなのは馬鹿にしてるんじゃないかって・・・」
純情そうに頬を染める彼女を見て、「たまにこういう、ピュアなのもいいかも!」と、恋の駆け引きに疲れてきた瀬高は、純真な吉野に惹かれていく。
ところが、彼女が隠していた本当の素顔を見てびっくりすることに・・・!?
外面が良いにも程がある。の登場人物
瀬高一成(せたかかずなり):外面男。合コンが大好きなチャラ男。
吉野安貴(よしのあき):マミと同じ会社のOL。地味すぎて「20点」をつけられた。
佐藤マミ(さとうまみ):瀬高の元カノ。合コンの幹事。「70点」をマーク。
山田サチコ(やまださちこ):事務をしている。「50点」だった。
田中ナオミ(たなかなおみ):合コン参加してすぐ落ちる。「45点」の女。
外面が良いにも程がある。の感想
短編集の表題作になっているだけあって、とても引き込まれる作品です。
きっちりと結わえた髪、地味すぎる格好、メガネで顔を隠した吉野はみるからに「純情」なタイプですが・・・。
じつは、天然腹黒さん、だったりします。
対する瀬高は自覚している外面男で、腹黒なつもりでいて案外、純情な面もあったり。
いい顔をしてうまく相手をだましたつもりが、本当はだまされていたり。
男と女の関係は駆け引きですね。
「いつかキミの化けの皮を剥がしてやる!」
と言った瀬高の顔が見ものです。
「外面が良いにも程がある。」に含まれている短編は、どれもOLの恋愛を描いており、女性がすごく共感できる作品です。
そしてラストも、「どんでん返し」風のストーリーで面白いです!!
収録作2話目の感想
安タケコ先生の嘘からはじまる胸キュンラブ☆