おかもととかさ先生の漫画「SNSのち現実、時々恋。」は、SNSでつながるイマドキの恋を描いた短編。
1巻では「Twitter」で繋がったふたりの恋物語です。
気になる年下の男の子ハル。偶然知った彼のTwitterで様子をうかがいながら、半ばストーカーのように近づいてしまったゆうこ。
罪悪感を覚えながらも、ついつい見ずにはいられなくて・・・
「SNSのち現実、時々恋。」1巻のネタバレ
大学事務員をしているゆうこは、たまたま「アサノハル」という大学2年生の男子と知り合い、彼の名前を頼りにネット検索をかけてしまいます。
ネットストーカーになるつもりはなかったのに、向こうにはバレずに彼の行動を監視できてしまえるツール・Twitterにすっかり夢中に。
素知らぬ顔をして、彼が行くと書いてあった場所に偶然を装って会いにいってしまいます。
年下男のツイッターを盗み見した結果
Twitter監視がバレてしまう!?
話してみると、気さくでかわいい年下男子のハル。
好き、という気持ちが止まらなくなり、会っているときは距離をとっても、ネットでどんどん彼の情報を得ようとしてしまう。
ゆうこは彼の思わせぶりな態度にふりまわされながら、急にハルにドタキャンされたり、別の女の子とデートしていることを知ってやきもき。
Twitterをこそこそ監視している気持ち悪い自分が嫌になってきて、これを最後に、と再び彼がいるお店を特定してこっそり潜入。
でも、「知りたくなかったハルの本音」を知って、年上女のプライドはズタズタにされる。
考察・いい話なような、怖い話なような
SNSから始まる恋愛、というのは今では不思議でもなんでもなく、十分ありえるお話。
とはいえ、このお話は見方によってはすっごくこわ〜いお話にもなりえるよなあ、とヒヤリとする場面も。
SNSを利用したネットストーカー、と言えばストーカーなんで・・・
ヒロインのゆうこは想いが強すぎてちょっと一線超えそうになりかかっている、くらいで止まっていますが歯止めのきかない本格派ストーカー女だった場合、地獄のホラー漫画に変身しそうな雰囲気。
ストーリー自体は、お相手の彼もまんざら?でもなかったので、いいお話にまとまっていますから後味はそう悪くはありません。
「SNSのち現実、時々恋。」の感想
Twitterって、個人アカは何回かやろうとしてはすぐにやめちゃったタイプなので、一日中自分の行動をつぶやきつづけるひとの心理ってわからないんですが。
個人を特定されそうなつぶやきって、実際こわいもんだなあ、とこのお話を読んで思いました。
とくに、Twitterって誰でもオープンに見れちゃうし誰が閲覧しているのかわかりませんから、気がついたらストーカーがすぐうしろに、なんてこともありえます。
「どこそこでライブ鑑賞」「今どこそこでなになにしている」とか、リアルタイムでつぶやいたら、たしかにストーカーホイホイですよね・・・
ほかの方の感想を読むと、「なにこれSNSめっちゃ怖い」系なレビューが多いんですが、恋する女性が好きなひとのことなら何でも知りたい、という気持ちもわからないでもないんですよねー。
「好きな人が、今なにしているんだろう」「彼は今、どこにいるんだろう」なんて。
ゆうこの場合は「彼に会いたい・知りたい」というだけで、危害を加えるようなタイプじゃなかったからギリギリかわいく見えました。
年齢を考えると、ヤバめですけど。
それよりも、ゆうこが見てるのを知っていたうえで弄んでいたなんて。
ハルのほうが微妙に性格悪いですよね・・・今時の男の子ってこんな感じなのかしら。