Say,good-bye

Say,good-bye ネタバレ中野純子「10月のヒロイン」

2017年7月7日

彼氏は「伝説的な甲子園のヒーローで、不幸にも事故で亡くなった」悲劇を胸に生きる女子高生・・・悲劇のヒロインだ、と周囲から思われている少女が下級生から告白される物語。

こちらでは故・中野純子先生の珠玉の短編漫画集「Say,good-bye」収録・第2作めの「10月のヒロイン」のあらすじと感想をご案内します。

 

作品名:「Say,good-bye」

作者:中野純子

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Say,good-bye「10月のヒロイン」のあらすじ

悲劇のヒロインに告白

 

憂いを帯びた美少女は、全男子生徒の憧れであって、誰のものにもなってほしくはない。

周囲のそんな思いのせいで、佳奈子の彼氏だった人がいかに素晴らしい存在で、彼を失ったショックを簡単に埋められるはずなんてないのだから、と勝手に決めつける。

そんな息苦しいヒロインとして祭り上げられる生活をしてきた彼女の前に、あらたな風を吹き込む存在があらわれたのです。

 

 

一年生の水野が告白したのは、「悲劇のヒロイン」として学校で有名な三年生の里見佳奈子だった。

あっさり振られて「友達からでいいから!」という水野に、振り向きもしない少女。

佳奈子が「イエス」と答えるわけがない。

 

なぜなら、佳奈子のかつての彼氏は我が校史上最大のスーパーヒーローで、甲子園のスターだったのだから。

・・・バイク事故で亡くなるまでは。

 

たいていの男は一度断れば勝手にスーパーヒーローだった元カレと自分を比較して、二度と現れなくなる。

それなのに、水野はしつこく何度も佳奈子の前に現れてはつきまとってきた。

 

 

キツく断る佳奈子にもめげずにいた水野だったが、無神経な言葉を言って、怒った佳奈子にカバンでなぐられた。

 

「10月のヒロイン」の感想

 

甲子園のヒーローから告白されて、みんなからうらやましがられていた佳奈子。

その後、事故で彼を失い、みんなから「どれだけ悲しいだろう」とかわいそうがられてきて、「悲劇のヒロイン」にさせられていたのでした。

 

でも、佳奈子の本心は少し違っていて、もちろん悲しいことは悲しかったけれども、それは恋人を失った悲しみよりは罪悪感に近いもの。

本当に相手が好きかどうかもわからないままに付き合い、自分の気持ちさえよくわかっていなかった若い恋愛、というところでしょうか。

 

もし元カレが生きていたとしたら、普通に別れてしまったのかもしれません。

水野が佳奈子に一目惚れしてアタックをかけたことで、佳奈子は本心を表に出せて、やっと今までの過去の呪縛から逃れられたんだろうな、と感じました。

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