ホラー・サスペンス漫画

彩子 白(漫画)ネタバレ感想 本田真吾

2018年4月9日

若い子に大人気のAIアプリ「SAiKO」は、一方で災厄を招く「呪われたアプリ」と呼ばれていた・・・

本田真吾先生のホラー漫画「彩子 白」は、同時発売された「彩子 黒」における前日譚となる物語です。

 

恐るべきスーパーAI・彩子(サイコ)誕生と、その起源となった女子高生・斎賀彩子の悲劇の人生が描かれています。

こちらではあらすじと見どころ、感想をご案内します。

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「彩子 白」のあらすじ

 

超がつくほどのお人好しで、根っからの委員長体質の斎賀彩子は地味なメガネっ娘の容姿ながら、面倒見の良さでクラスメイトたちから好かれていた。

付き合っている同級生の貴弘(タカ)は「面倒ばかり押し付けられて」と呆れていたが、彩子にとって「ありがとう」と感謝の言葉をもらえるだけで十分嬉しいのだった。

 

ある日、学校の周辺で猟奇的事件が発生し、根暗で見るからにキモオタのクラスメイト・乾がまっさきに疑われた。

乾は純粋で優しい彩子のことを「聖女」と崇めており、彩子はしばしば何者かの視線とストーキングに怯えるようになっていく。

 

誰が「真犯人」なのか!?怪しすぎる乾、彼氏のタカ、そして・・・

 

この漫画の見どころは、彩子を付け狙い猟奇的な犯行をするのが「誰なのか」と踊らされるところです。

乾は怪しさ満点・・・過ぎて逆に「シロ」なんじゃないかと逆張りしましたが・・・

 

彼氏のタカも、見た目は野球部の好青年に見えて、暴力的な裏の顔もチラホラ見せています。

タカのことが好きで、彩子に嫌がらせをしていじめる椎名もまた、嫉妬の視線で見つめており、誰が犯人でもおかしくない状態。

 

実は人畜無害そうなあの人だった、と。そして『呪いのアプリ』へ・・・

 

『呪いのアプリ』ジェネシス秘話

 

「彩子 黒」の美少女AI・彩子(SAiKO)。

「彩子 白」のヒロイン・彩子が呪われたアプリと一体、どうリンクしていくのかがこのお話で明かされます。

 

見返りを求めず人々を助ける美しい心をもつ、真面目で誠実な『最高の女性』だったからこそ、彩子は殺人鬼のターゲットになってしまったのでした。

 

殺人鬼の目的は、彼が理想とする最高の女性を自らの手で作り出し、それを「アプリ」で再現すること。

「理想の女性の最後のパーツ」として選ばれたのが、彩子だったのです。

 

なぜ、あれほど純粋で思いやり深い彩子が、残酷なAI・彩子(SAiKO)になってしまったのか。

「彩子 黒」で語られなかった恐怖の起源のすべてが明かされ、物語の輪郭がハッキリと浮かび上がります。

 

「彩子 白」の感想

 

生首、グログロ、オエーッなツギハギ人形・・・!!

抜いた大量の歯の袋詰めプレゼント、など恐怖を煽る演出がつぎつぎに出てくる本作ですが、一番怖いのは「人の心」だったというオチ。

 

この絵柄、見覚えがあるなあ、と思ったんですが調べると「切子」(モンスター女子高生の復讐ホラー漫画。めちゃこわ!)の作者さんでした。

ツギハギ彩子は「切子」チックなおどろおどろしい雰囲気で、心がキレイな子の善意が報われない後味の悪さを感じさせるホラーを描かせたら天下一品ですね。

 

非業の最期をとげ、「彩子 黒」である意味アプリの中に転生した彩子は、自分自身の悲劇の人生に対して「復讐」を開始します。

 

何も悪いことをしていないのに・・・ただ真面目に生きてきただけなのに、なんでこんな目に!!! 

みたいな、信じたひとにも裏切られて怨念の塊になってしまった彩子が本当にかわいそうでした。

 

AI・SAiKOの決め台詞「さ・・・行こ」も、ここから始まっています。

ラストは「彩子 黒」を読んだら「あのあとだったんだ」とわかる内容で、「彩子 白」→「彩子 黒」→「彩子 白」の順で読んで、ようやく納得がいきました。

 

「アプリ」という題材が身近なだけに、恐怖が想像しやすく、ちょうど良い長さでテンポよく読める良作です。

彩子が入ったアプリが大暴れするその後を描いた「彩子 黒」と併せて読むことをおすすめします。

 

彩子 黒(漫画)ネタバレへ

 

 

 

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