ヒューマン漫画

極貧者の犯罪 横領シングルマザー(漫画)ネタバレ感想 美紗登

2018年6月1日

勤務先のスーパーで出る大量の廃棄品。まだ食べられるのに、もったいない・・・

幼い息子にひもじい思いをさせてしまっているシングルマザーがついくすねてしまい、「廃棄品転売」の闇ビジネスに手を染めていく格差社会のダークさを描いた美紗登先生の漫画「極貧者の犯罪 横領シングルマザー」。

 

残っていた良心も『人間はお金がないと幸せになれない』の一言で崩れ落ちてしまいます。

こちらではあらすじと見どころ、そして感想をご案内します。

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「極貧者の犯罪 横領シングルマザー」のあらすじ

 

離婚して幼い息子にもやしばかり食べさせる極貧生活をしている、母子家庭のさくら。

スーパーのパート代などたかがしれているし、給食のほうが豪華だ、と息子に言わせるほどの貧乏生活をさせているのが申し訳なかった。

 

ある日、勤めを終えて帰宅しようとしたさくらは、スーパーの裏で大量の廃棄食品を発見した。

まだまだ食べられるお菓子にステーキが捨てられるなんて・・・少しくらいなら、と魔がさしてさくらは持ち帰ってしまう。

 

それをを古株パートの沼袋に知られ、黙っているかわりに「廃棄品の横流し」を手伝え、ともちかけられた。

沼袋はひそかに闇転売で儲けており・・・

 

「極貧者の犯罪 横領シングルマザー」の見どころ

 

廃棄品を狙っていたのは、自分たちだけではなかった!?

まるでゾンビのようにわらわらと湧いてきて、主人公たちに襲いかかるホームレス集団の恐怖。

 

そして、ラストの沼袋とおぼしき女性の姿にゾッとします。

 

「極貧者の犯罪 横領シングルマザー」の感想

 

「廃棄品を持ち帰ってはならない」という規則があるのは普通ですが、主人公が「日本社会ってどうかしている」という気持ちもすご〜くわかります。

まだギリギリ食べられる食品を、ポンポンと「ゴミ」として捨ててしまい、それが山のように積み重なっているのですから。

 

食べ盛りの子供にひもじい思いをさせている極貧の生活状況だとしたら、わたしも同じことをやってしまったかもしれません。

なまじ、「もともと捨てられているもの」だと思えば、持ち帰ってもそれほど悪いことをしている気にならなさそうですよね。

 

近年は誰も彼もが経済的に余裕がなくなってきて、社会的弱者への目線も厳しくなってきています。

ホームレスしかり、母子家庭もそうです。

 

この漫画で母子家庭の子が給食免除になっていることがクラスでバレて、息子ちゃんがみんなから「ゴクツブシ」と罵られたというのが、とてもかわいそうでした。

子供自身にはどうしようもない、親の経済的事情でそんなことを責められても・・・と思いますが、子供というのは良くも悪くも正直すぎますから、こういうこともあると思います。

 

さくらが闇転売で得たお金で、息子に新しい服や靴を与えて喜んでいる姿をみると、「ただ幸せになりたいだけなのになあ」と貧しさで犯罪を行ってしまう人の弱さに切ない気持ちになりました。

「貧すれば鈍する」ということわざのとおりに、明日すら見えない貧困は本来善良な人間性をもつ人であっても品性を失わせ、悪事に手を染めるように追い込んでいくのではないでしょうか。

 

「お金があれば幸せになれる」という強迫観念に囚われ、自分自身を見失っていたシングルマザーの目を覚ましてくれたのは、愛する息子だった、というオチで、読後感は良かったです。

社会問題を提起するような濃い内容のお話で、いろいろ考えさせられました。

 

>>「極貧者の犯罪 横領シングルマザー」試し読み

 

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