大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになるの!
妹みたいな存在から、そんな言葉を聞かされたことは・・・?
よはち先生の漫画「幼かった君からの告白は、時効ですか?」は、幼馴染として育ったお隣さんで年下のかわいい女の子と、ナルシストでちょっぴり意地悪なお兄さん(元中二病)のラブコメです。
「幼かった君からの告白は、時効ですか?」のあらすじ
兎沢 樹(いっくん)と亀山結は、幼いころからずっとお隣さん同士。
結の家が両親共働きのため、樹の家に預けられることがしばしば。
そのせいで、結は家族同然に樹の部屋に出入りしており、朝の目覚ましからつきまとって離れない。
兄のように良く面倒を見ていたけれども、樹だってもう16歳の高校生。
クラスメイトの女子たちと楽しく青春を送りたいのに・・・女の子に近づくだけで「ふしだらーっ!!」と飛びキックかましてくる結に悩まされていた。
中身は残念ながら、顔だけは少々いいので高校デビューを果たしたいのに!
小学生の幼馴染に高校生活を邪魔されて、ついムキになって怒鳴ったけれども・・・
クラスメイトの女子に告白されていた樹をみてしまった結が
「いつか、いっくんのお嫁さんになりたい!」
と言った言葉のせいで、数年後に再会したふたりの関係に大波乱が!?
「幼かった君からの告白は、時効ですか?」の感想
ちっちゃかった結ちゃんはともかくとして、ナルシストな樹がいろいろと残念すぎる性格。
思春期は中二病で、高校デビューでキャラ作りとナンパ、果ては大人になった頃に「あのときの言葉=お嫁さんになりたい」という子供の約束をダシにからかう、という微妙なお人。
結は幼いときから美少女だったので、女子高生になっても当然ながら目を引くかわいさ。
樹のことが大好きで、でも年の差のせいでヤキモチ焼くことしかできなくて、少々強烈な愛情表現(飛びキック)で「いっくん」の興味を引こうとして、本当にかわいい子です。
あと、ベタっちゃベタですが引っ越しで数年離れ離れにになって、お互いに男女として意識できるくらいの年齢になってからの再会、というドキドキイベントがやってきて、そこからが本編になっているんですが(1巻はプロローグといった感じ)樹が相変わらず意地悪な雰囲気。
内心では「めっちゃ好みーうぉー!でも、教え子かよー!」って感じで、昔の子供がした約束を当てにしちゃうくらいには結のことを意識しています。
二人の名字「兎」と「亀」があらわすように、年上で先を行ってしまった樹が、思い切り年下だけどゆっくりじっくり「きれいな女性」になって追いついていく、という図式になっていますね。
作画はときどき荒くなるんですが、ところどころでイケメン設定の樹が妙にかっこいいオーラ出してるので残念男子だけど、かっこいい・・・と思っちゃうアンバランスさ。
全体的に初々しくてほっこりする、かわいい物語なので、幼馴染とのラブロマンス系が好きなひとならおもしろく読める作品ですよー