全部実話!な「おばさんSNS炎上」。
中年女性たちの「SNS炎上体験」の短編漫画集になっています。
作者 :まるいぴよこ / はやしだちひろ / 庭りか / 瓜渡モモ
セレブ気取りの主婦の虚構、ハリボテカリスマ主婦の恐怖など、女同士の妬み、ひがみ、そねみ、足の引っ張り合い・・・本当にあった怖いSNS物語が詰まったお話です。
こちらでは全5話のあらすじと感想をご案内していきます。
「おばさんSNS炎上」各話のあらすじ
第1話「彼女の本当」はやしだちひろ
34歳主婦、飯塚恵美は友人に誘われて、セレブオーラ漂う主婦・宮田裕子のアクセサリーづくりの教室に通う。
豪邸、お上品な言葉遣いに、夫から愛されている幸せな主婦だと写真やSNSでアピールする裕子に魅せられる。なぜか猫のマナが入ろうとする部屋を、絶対に見せようとしない裕子。
「おひとりさまランチ」をしていた裕子が「主人とランチ」と嘘をついたことで、恵美は彼女のすべてが「虚構」だと知って・・・
一言感想:意外といい終わり方だったけど、最後までわたし幸せアピのヤバイ女でした。
第2話「ステキなママ」まるいぴよこ
幼稚園に通う娘がいる中村由利。ママグループでカリスマ主婦ぶっている萌ちゃんママに目をつけられ、何かと「ステキなママにならなきゃ」と自分の価値観を押し付けてくることにうんざりしていた。
萌ちゃんママは雑誌に掲載されたことでさらに調子に乗り、ママ友たちを「自宅サロン」へ集め、由利も無理やり入らせようとする。だが、由利が拒絶したことで、ママ友たちから村八分にされる。
一言感想:萌ちゃんママはよくいる勘違い女・・・それより怖いのが女の集団心理。
第3話「幸せ選び」まるいぴよこ
39歳独身バリキャリ中村理恵は、結婚して主婦になった友人たちに「妥協して結婚したくない」と言ってしまう。
卵子を凍結し、マンションも購入した理恵だったが、不動産購入で世話になった同期の男性との食事をSNSにアップしたことで、あられもない中傷の嵐にあう。
一言感想:お互いないものねだりの、独身と既婚者の壁は厚いよね。
第4話「気持ち悪い女」庭りか
43歳の平凡な主婦・花本里穂。手芸が得意で友人たちを集めて手芸教室を開き、作品をSNSに上げたり、オークションで販売していたが女ストーカーに苦しめられる。
毎回「ナイト」と名乗る人物がSNSのコメントをしていたが、ある日オークションの品物を落札されたことで自宅住所を知られてしまう。沢田ナル(ナイト)という初対面からベタベタ触ってくる気持ちの悪い女につきまとわれるように。
一言感想:一番キモイお話で、実在の人物だというのだから最高に気持ち悪い。
第5話「意地悪なレシピ」瓜渡モモ
料理が心から好きな主婦・栗田あおいは、ママ友の大島早苗に誘われて公民館で料理教室を開いていた。
教室は大好評だったが、早苗の態度が次第にひょうへんし、ある日食材の配達にくる若い男の子との根も葉もない噂が流される。掲示板で中傷され、追い詰められたあおいは、早苗から教室を追い出されそうになるが・・・
一言感想:料理上手を利用されていたママさん、心機一転でよかった〜。
「おばさんSNS炎上」の感想まとめ
スマホが一人一台の時代へ、というくらい普及していますから、「SNS」が生活の中心になっていくのも当然の流れです。
人が二人以上いると必ず起こる「人間関係の問題」。
それはどんなに技術が発展しようとも、逃れられない問題です。
SNS、という匿名で真実かどうかもわからないのに拡散されてしまう今の状況はまさにカオスと言えます。
この漫画集はほぼ、主婦の主人公ですがブログのことで大ゲンカになるというのも昔はなかったことです。
見栄を張るためにセレブな愛され妻を演出して、SNSでアピールしてもバレるまでは「本当に素敵です!」と称賛されるからたまらない。
キラキラを演じることでサロンを開けたり、人が集まってきてリアルも充実していくからますますやめられないですよね。
現実は、というと夫は浮気をして出ていき、汚部屋で飲んだくれ生活を送っていたり、と悲惨。
カリスマ主婦を装っても、じつは誰かのパクリでなんの実力もなく、陰でみんな嗤っていた、なんて。
「女は陰湿」と言う人もいますが、SNSで悪いうわさが流れて一旦明確な悪者になると大勢で叩き始めるあたりが、そのゆえんでしょうか。
どのお話もSNSを介した「女ならではの妬み、意地悪、陰湿さ」が溢れ出しており、とても読み応えのある物語でした。
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