ある「事故」をきっかけに手に入れてしまった、ネットアイドルのSNSアカウント。
瞳ちご先生の漫画「ナリスマシアイ」は、人気のネットアイドルAMU(あむ)になりすまし、「SNSでチヤホヤされる快感」にハマってしまった女性・奏衣のお話です。
「リアルのAMU(あむ)」を知る男性フォロワーの秘密、そして偽物だとバレてしまった奏衣は・・・
「ナリスマシアイ」のあらすじ
電子コミック制作会社に勤めるOLの奏衣には、大きな秘密があった。
同じカバーをかけている、二台持ちのスマホ。
一方のスマホの中では、「キレイで若くてかわいいネットアイドル」に変身して、みんなからチヤホヤしてもらえる世界が待っていた。
イケメン男性フォロワーから、毎日のようにもらえる褒め言葉。
そのために、奏衣は盛りに盛って「AMU(あむ)」に変身し、写メを撮ってはアップする生活。
ある日、吾妻タズヌという青年が編集部に持ち込みをしてきて会った奏衣は、彼が例の「イケメン男性フォロワー」だと気づき、いたずら心から「AMU(あむ)」として会ってしまう。
それは「なりすまし生活」の崩壊のはじまりであった・・・
吾妻タズヌの秘密とは?
恋愛なんかしたことがない、という醒めた無表情な青年・吾妻タズヌ。
ふらりと奏衣の前に現れたタズヌにもまた、「大きな秘密」がありました。
奏衣がなりすましたAMUの姿を見て、涙した彼。
彼の友人がもらした「亡くなった姉」の存在。
「なりすまし」にはじめから気づいていたのに、奏衣に近づいてきた目的とは・・・
「ナリスマシアイ」の感想
「SNSの中だけで生きたい」と思うほどに、AMUとしてのネットアイドル生活がやめられなくなってしまった奏衣でしたが、最初の動機は意外にもまともなものでした。
最初はかわいいネットアイドルからアカウントを盗んで、自分もチヤホヤされたい!という勘違い女の話カナー、と思っていたんですが。
本物のAMUから託された遺志・・・
盗むつもりはなかったけれども、AMUのことが大好きだったからこそ、流されるように彼女のアカウントを受け継いでしまった、という若干理解できなくもない流れでした。
タズヌくんのAMUへの想いは不器用ながらも純粋だし、この物語は「SNS怖い」っていう話じゃなくて、SNSがある時代のサスペンス恋愛漫画だよなあ、と感じました。
メイクとウィッグだけで変装がよくバレないよね、と思わないでもなかったですが、タズヌくんには最初から偽物だとバレていたわけで、まあ、そういうことなのかなと。
奏衣に好意まるだしな喫茶店の店長・小崎とは秘密をわけあい、困ったときには協力してもらっているわけですが、彼にも秘密はないのかな。
最新話は?後輩のあずみに秘密がバレそうに!?
最新話では、奏衣の後輩のあずみがしゃしゃり出てきて「なりすましの秘密」がバレてしまいそうな展開。
写真って、個人情報が見えないようにしていても結構いろんな情報が含まれています。
あずみのように「正体暴いてやろう」という鬼女タイプの人間が相手だと怖いですね・・・
奏衣はわりとウカツなタイプなので、身元がバレそうな写真を投稿して生活圏が近いと特定されそうに。
毎回いいところで終わってしまうので、つづきがすごく気になりますね〜!!