めっちゃ楽しみだったコナリミサト先生の漫画「凪のお暇」3巻が、本日発売! 今回も即ゲットです!!
なんとこのたびのお話の中心となるのは「凪と慎二、それぞれの毒親」が明かされることと、「ゴンの優しさを勘違いした凪が、ゴン依存症になる!」というかなりヤバめな展開。
目の前にいる人に「だけ」誠実で優しいゴン、欲しい言葉をピンポイントで与えてくれるゴンとの関係が居心地良すぎて、凪は深みにハマりやつれていくのですが・・・
「凪のお暇」3巻のネタバレ
慎二のモラハラを我慢し続けてきた「被害者」だったはずの凪。
けれど「慎二を愛しておらず、彼の肩書きを愛していた」ことに気づいてしまいます。
自分の中にあった真っ黒いものを知ってしまい、「ちゃんとしたもの」を欲しがるのは、母親による呪縛であることが判明します。
凪と慎二の毒親ズ
魚の死んだ目のような、こわい目をする凪。
そんな目をするのは、決まって「母親が絡んだとき」だった。
北国の田舎で、「いい人」をよそおいながらも、じわじわと真綿で首を絞めるように凪の心をしめあげてきた母。
いつの間にか、「母の望みどおり」に生きさせられていた。
慎二を「肩書き」で選んでしまったのも、おそらくは母の望む「ちゃんとした」人生のレールに一番近かったから。
一方、慎二もまた「理想的な家族」を人前では演じる両親のもとで、ドロップアウトした兄の代わりに息苦しい環境で育っていた。
ゴン依存症に陥った凪の危機
あまりにも、あまりにもやさしすぎるゴン。
ゴンと一緒にいると不思議なくらいに気持ちが軽くなり、母の呪縛ですら簡単にとけそうになっていく。
ゴンに惹かれ、自分から行動して変わろうと彼の部屋で幸せなひととき・・・♡
すっかりゴンに夢中になった凪でしたが、「付き合ってるの?これって?」と自由人すぎるゴンに結果として振り回される展開に。
大好き!だけど恋人とは違う
凪の感覚からすれば「付き合っている」と言っていい関係のはずなのに、今までどおりにフリーダムに生きるゴン。
目の前にいるときは最高に優しくて幸せなのに、ほんの少し会わないだけでも「ゴン不在の不安」が襲ってくるようになってしまった。
これはまさしく「依存」。
一緒にいるだけで幸せだ、と思いつつも「彼女」と正式認定してくれないゴンに振り回され、辛くて不安で凪は次第にやつれていく。
3巻の感想
凪は「ゴン中毒」というのでしょうか。悪意のない女ったらしほど、こわいものはありません。
ゴン自身には凪を都合のいいように搾取してやろう、なんていうつもりはかけらもないのに、結果として凪のエネルギーは吸い取られているという・・・。
自由人過ぎて、空気も読まないし、普通のひとの感覚が逆にわからないんだろうなあ。
凪はゴンと一緒にいると気持ちがすごくラクになって、どんどん「好き」っていう気持ちが高まっていっているのにその気持ちをスルッとかわされてしまって凪らしさを失っていってしまいます。
うららちゃんと上の階のおばあちゃんにも心配されていましたね。ゲッソリ痩せた凪がかわいそう。
凪チャン・・・扇風機ちゃんも泣いてるよ!(T_T)
ゴンと会っているその瞬間だけは幸せでいられるから、会えない間にゴンが他の女と会っていようが自分のことをすっかり忘れていようが、いい。
凪にとって、彼は「王子様」だから。
だけど、慎二がここで介入してくるのかな。
慎二と凪はともに「毒親に育てられた」という共通点があるのがわかった今回。
ある意味、似たもの同士だったのでしょうか。
モラハラ慎二よりはゴンのほうが全然いい、と思っていたけれども、ゴンはゴンでちょっと凪のお相手としてはまずいなあと思えたお話でした。
4巻も楽しみですね〜!!
4巻到着!ゴンから脱皮する凪