藤沢もやし先生が描く、本格派サスペンス漫画「御手洗家、炎上する」は、家族の幸せを奪い取った敵・真希子の家に家事代行「お手伝いさん」として潜入し、過去の犯罪の真実を暴こうとするお話です。
幼いころにあった大火事で全焼した家の不始末が母に押し付けられ、追い出されるように離婚した母と杏子、妹。そして、真希子は父の後妻となり、母に成り代わって「セレブ奥様」になっていた。
「山内しずか」と偽名を名乗り、杏子が御手洗家で見たものとは!?
「御手洗家、炎上する」第1話「バレッタ」ネタバレ
偽名で家事代行として御手洗家に潜入する
母がこのような姿になり、家族が崩壊したのはすべて「あの女」のせい。
燃え盛る火事で、大切な家族を貶められ、家を奪われた杏子は復讐を果たすために御手洗家に潜入します。
火事場見物人の中で、怪しげな笑いを浮かべていた「あの女」は・・・
妹・柚子とアパートで二人暮らしをしている村田杏子は、家事代行の仕事をしていた。
それは「ある目的」を果たすため。
その機会が訪れ、杏子は「山内しずか」という偽りの名前を使ってある家へ派遣された。
御手洗家は医師の夫と、主婦モデルとして雑誌で活躍するセレブ奥様・真希子、そして二人の息子たちがいた。
真希子は外では愛想のいい女だったが、内面は最悪だった。
読者モデルとして「完璧な主婦」を演じるために、チリひとつないモデルルームのような部屋にしろ、と杏子に傲慢な態度で命じる。
真希子の信頼を得るために精一杯、家の掃除をした杏子。
その甲斐あって真希子は杏子の仕事ぶりを気に入り、信頼を得て正式契約となった。
「御手洗家、炎上する」第1話の感想
家事代行、というと家政婦は見た!系な「セレブの家庭の裏の顔、いけないものを見ちゃったー♪」というお話を思い浮かべがちですが、このお話はシリアス系サスペンスでした。
表面上は従順で優秀な家政婦を装いながら、ちゃくちゃくと計画を遂行する杏子。
ハラハラする場面もあり、ヒロインと一緒になって「バレた!?」と心臓がバクバクしてきます。
子供の頃、母に近づいてきて取り入り、「火事」で妻の座を奪い取ったシングルマザーだった真希子。
医者の家系だった御手洗の家はいわゆるセレブで、超お金持ちでした。
母のすべてを乗っ取ってなりかわり、読者モデル・カリスマ主婦として振る舞う真希子に、杏子が復讐しようと近づきます。
「事故」として母のせいにされたあの火事が、真希子の仕業であることを立証できれば・・・そのために家政婦として偽名を使い(そんなに簡単に偽名を使えるのか?)、御手洗にうまく潜入するわけですが、家事代行サービスで身元調査とかあらかじめしてないのかなとちょっと気になったり。
そのへんのヤボなところは置いといて、物語としてはすごくドキドキです。
自分たち母娘をお金持ちからどん底の貧乏に貶めた真希子から、「すべてを取り返す」と誓う杏子がダークヒロインというか、とにかくカッコイイ。
次回、さらなる過去があきらかになります。つづく。