実力派の人気女優から一転、スキャンダルをでっちあげられ引退、モラハラDV夫にいたぶられる10年間・・・
木元紀子先生の漫画「クズ男ども、泣き叫べ~復讐女優~」は、濡れ衣を着せられて女優をやめさせられ生ける屍のような女だった真理が、自分の人生を奪ったものたちに復讐をするリベンジストーリーです。
こちらでは第一巻のあらすじと感想をご案内します。
「クズ男ども、泣き叫べ~復讐女優~」のあらすじ・ネタバレ
佐野真理がその演技力で、ドラマや映画に引っ張りだこだった「人気女優」としての日々を終えたのは10年前。
当時の超人気イケメン俳優・志賀純一と交際し、飛ぶ鳥を落とす勢いだった真理の女優生命を断ったのは、「純一へのストーカー事件」だった。
バッシングの末、謝罪会見。マネージャーだった島田に「もらわれて」結婚するも、島田は毎日のように「おまえは普通以下の人間」だと人格否定され、モラハラとDVに耐える日常だった。
何もかも失い、恋人にも裏切られて生きる気力を失った真理は、島田にいたぶられながら地獄のような10年を過ごす。
ある日、夫の通帳から謎の入金履歴を確認し、街をさまよい歩いて純一が「大スター」として輝いている姿を見て愕然とするが・・・
「クズ男ども、泣き叫べ~復讐女優~」の感想
それにしても、タイトルがすごいですよね〜。
思わず、買っちゃいました(笑)
木元紀子先生と言えば、「ブスが7億円もらったら」シリーズの復讐劇が有名です。
今回のヒロインも「復讐」に身を投じていくわけですが、女優としてもともと美しくさらに、抜群の演技力をもつ真理ならではの方法で立ち直っていきます。
トップに立っていた女優だったのに、夢も希望も奪い取られて、わけもわからないままにひどい目にあわされて絶望していた真理。
家に引きこもって「自分は無能」だと、夫からDVされていても抵抗する気力すらない真理がかわいそうでした。
でも、さすが女優なだけあって、変わった立ち直り方をします。
自分の過去を思わせるような男の子が抵抗する気迫を見せてくれたことで、彼の感情や気迫そのものを「演技」で自分のものにする、というやり方で。
とりあえず、復讐していく候補としては、
真理の恋人だったのに彼女を守らずに見捨てて嘘の謝罪会見をさせた俳優・志賀純一。
落ち目の女優をもらってやった、と恩着せがましく結婚したマネージャーの島田。ものっそいモラハラDV男です。
そして女優だった真理を襲ってきた謎の男たち・・・これには黒幕がいそう。
まだどういう風に復讐していくのかはわかりませんが、持ち前の演技力で「鮮やかな復讐劇」を見せてくれると期待大ですね。
1巻のラストで、真理にいわくありげな謎の美女が登場していましたが、「いきなり黒幕か」と思うほどのどす黒いオーラを感じました。
なお、こちらの作品は「ストーリーな女たち ブラック」で連載されています。最新話を追っかけるなら、そちらで。
分冊版も出ていますので、お好みでどうぞ。