声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~ 漫画ネタバレ

声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋ネタバレ 第7話若様の過去前編

2017年7月11日

遊郭でのチヌの本編から、今回はスピンオフ的な「若様」こと若水公三郎の若き日々のお話です。

明治24年、帝大生だった公三郎の初恋の物語。

そしてそれは後に「女嫌い」と呼ばれるほどに頑なになってしまった若様の、悲劇のお話でもあったのです。

 

作品名:声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

作者:安武わたる

「声なきものの唄」第七話 あらすじとネタバレ

曼珠沙華の君に淡い恋

 

若水家の公三郎は帝大2年生、両親は仲が悪くて別居して10年になり、冷え切った家庭で育った。

父は広島の矢津ノ浦で高利貸しと土地で財を成した成金で、母は落ちぶれた元直参旗本の家柄の娘。

ハクをつけるための結婚であったが、母は品格のない父を軽蔑し、公三郎には学問を身に着けさせようとやっきになっていた。

 

大学の古典研究会に顔を出した公三郎は、そこで朱い曼珠沙華の花束を持つ少女と出会う。

「彼岸花」の別名をもつ不吉な朱い華ではあったが、おっとりとした気品ある笑顔に公三郎は淡い気持ちを抱くようになる。

 

慈善パーティで再会

 

若水家は力のある家で、頭が良くハンサムな公三郎は女性からモテモテだったが、同級生の中にはそれを妬んで「遊郭経営者のせがれ」「非道な高利貸」と中傷する者もいた。

だがそんななじりには慣れっこで、公三郎はにっこり笑ってあしらう。

 

母の付き添いで慈善夜会に招かれた公三郎は、そこで曼珠沙華の君・寿子に再会した。

彼女は華族の姫君で、志方男爵の娘であった。

ダンスをしながら、見つめ合うだけで、言葉を交わす余裕もない。

 

若水家の因縁

 

突然、金持ち華族に不満を持つ国粋主義の壮士が乱入し、夜会は大混乱に陥った。

刃傷沙汰になったが警官たちにすぐ曲者は捕らえられた。

 

寿子は異常なくらいに怯えており、事情聴取で公三郎が自分の名字を出すと、志方男爵ともども態度が変わった。

以降、寿子は姿をあらわすことがなくなり、邸を訪ねても門前払いされてしまう。

 

公三郎は理由を知りたくて男爵を待ち伏せしたが、「若水家は寿子の仇だ」と言われた。

寿子は志方家の養女で、実家は士族だった。しかし商売に失敗して高利貸しの若水家から金を借り、返せずに一家心中をしてしまったのだという。

 

唯一生き残ったのが、寿子だったのだ。

「あの娘が君を許せると思うのかね」

想像もしていなかった若水家と寿子との因縁に、公三郎は立ち尽くすしかなかった。

 

「声なきものの唄」第七話の感想

 

まだ学生だった、若き日の若様の過去編ですが、華族のお姫様・寿子と恋に落ちます。

ハイカラさんみたいな髪型で、清楚でかわいいですね~。このくらいの時代って、和と洋の雰囲気が入り混じっていて粋で、すごく好きです。

 

でも、男爵の実の娘じゃなくて、おとーさんはじつは寿子が美しく成長したら妻にしようとして育てていました。(こういうおっさんばっかで、やだもー)

「7年間、大切に育ててきたのは、ほかの男に渡すためじゃない!」とか言って、アーーーッな展開でした。そのうえ、たまたま出会って、好きになってしまった男性がお家の仇だったなんて、寿子様、かわいそすぎ・・・。

 

公三郎と寿子、惹かれあうふたりが引き裂かれ、愛を貫き通せるのか。後編へつづきます。

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