声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~ネタバレ 第4話 弱き者たち

2017年7月11日

身請けされて去っていった紅緒太夫の事件から時が過ぎ、チヌが東陽楼で働きだして半年ーー「千鳥」として客もつき、女郎の仕事も板についてきます。

そんな折、妙に落ち着きがなく馴れ馴れしい新米おもらし女郎・小蝶が流れてきて、若様に近づいてきたりとチヌの心を騒がせます。

第4話「弱き者たち」は、小蝶の後見になったチヌの奮闘と、人の弱みにつけこんでくるむごい世の中が描かれたお話です。

 

作品名:声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

作者:安武わたる

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「声なきものの唄」第四話 あらすじとネタバレ

寝小便女郎・小蝶

 

おねしょが止まらない女郎・小蝶。頭の弱さにつけこまれ、搾取されつづける女たちの姿が描かれています。

この世はむごいものだ、と思い知らされます。

面倒見のいいチヌは、とことんまでこのおもらし女郎の不始末を片付けてまわりますが、小蝶の代わりに罰を受けてとんでもないことに。

 

弱みにつけこまれ搾取される女郎 

東陽楼の女郎として、若様という太客もおり中堅どころとなってきたチヌ。

お客の見送りに出たところ、姉のサヨリに少し面差しが似ている新入りの女郎・小蝶(田上フミ)と出会う。

 

姉と同じ顔立ちの整った美しい女性であったが、口を開くと印象がガラリと変わった。

小蝶は猫を見れば追いかける落ち着きのなさ、見世で居眠りをしたうえに、仕事中に寝小便をたれてしまうような女だった。

やや危なっかしい小蝶の後見としてチヌが選ばれて、お世話をすることになる。

「声なきものの唄」第四話の感想

 

若様の訪れに胸をときめかせ、「神様」とあがめていたチヌ。

チヌの若様への恋心が、小蝶に対して激怒し、嫉妬した姿からわかります。

 

女性として、すでに搾取される立場にいる女郎たちですが、中には生まれつき目が見えなかったり、賢くないために半ば騙されるような形でいいように使われてしまうものたちがいました。

小蝶はそんな女たちのひとりで、見た目は美しいものの子供のままの頭の中身で、難しいことが理解できない。

利口じゃないぶん騙しやすく、ずっと周りの人のいいように扱われてきました。

 

赤ん坊のようにおもらしをして、周りを困らせますが、ちょっとやそっと怒られても反省しません。

ずーっとそういう扱いに慣れてきたからです。そして、彼女のおもらしは、「いやや、やめて」という無言の抗議でもあったのです。

 

そんな小蝶も、チヌが体を張って守ってくれた、ということが理解できてからは「チヌに迷惑をかけてはいけない」と心を改めておもらしも止まってしまいました。

ボロボロになったチヌでしたが、自分にひどいことをした船員たちにも客として「またどうぞごひいきに!」と笑みを浮かべて、最後まで凛として去ります。

チヌの思いやりの深さ、やさしい心にじわ~っと涙が浮かんでくる神回でした。

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