声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

声なきものの唄ネタバレ結末 第13話 おいらんおタカ

2017年7月11日

「からゆきさん」だった過去を持つ、金持ちの女・タカが、チヌに昔話を始めた前回。

騙されるようにして異国へ連れられて女郎にされてしまったタカは、絶望しますが・・・

 

今回のお話を漫画で読む人はご注意ください。

1ページ目から、かなり衝撃的なシーンで始まり、わたしもびっくりしてしまいました。

心臓の弱い方は「つぎヤバイぞ」と覚悟のうえ、読むのをおすすめします。

 

作品名:声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

作者:安武わたる

「声なきものの唄」第十三話 あらすじとネタバレ

首吊り女郎の衝撃

 

異国の地で女郎にさせられ、自ら決着をつけようとロープを持ち出したタカは、梁の上にロープを渡して先にぶらさがった女郎仲間の姿を見つけた。

「きゃああ! ミネちゃん!?」

ほかの女郎たちもその無残な姿を見つけ、騒ぎ立てた。

自分が今、まさにやろうとしていたことを先にやってしまった娘の姿を見て、よろめいて尻もちつくタカ。

 

ゴミになりたくない、と決意

 

ミネはこの生活に耐えきれなかったのだ、という。

その哀れなミネの物言わぬ体を見ても、楼主たちは「あーあ、汚えな。夜んなったら、無縁墓地へ投げてこい!」と、まるでゴミのような扱いであった。

 

「アハハハハハ!」

急に声をあげて笑い出すタカを見て、「薄っ気味悪い!」と楼主が叩く。

タカが笑ったのは、首をくくれば自分もまた、異国の地でゴミのように捨てられてしまうだけだ、とわかったからだ。

そして、自分は絶対に、ゴミにはならない、と。

 

花魁として花を咲かせるタカ

 

タカは、この場所で生き抜くと腹をくくった。

そして異国で男たちを魅了するために、見よう見まねで内地の花魁風に美しく装い、着飾って微笑みかけた。

 

「うちゃ、決してゴミにゃならねえ」

ここで一番売れる妓になり、花魁として花を咲かせて生き抜くのだ、とタカは男に甘えて三味線と踊りを習う。

やがて他の女郎たちに圧倒的な差をつける人気を得て、「おいらんおタカ」が誕生した。

 

オイランとして有名になるタカ

 

タカの芸は、内地の女郎と比べれば真似事に過ぎなかったが、それでも異国の地では珍しがられて十分であった。

「南方の地に咲きそめし大和撫子」そんな触れ込みで、美しい着物を着て三味線をつまびくと、金持ちの客も集まり異国人たちにも「ゲイシャ」「オイラン」として知られるようになる。

東洋のエキゾチックな「オイラン」・・・そんなタカに目をつける金髪の男もいた。

 

女郎仲間たちからの嫉妬

 

「おいらんおタカ」として事実上、店の看板を背負うようになったタカは、先輩や仲間たちからの嫉妬を買ってしまった。

字が読めないタカの代わりに故郷から届いた便りを読んでくれた女郎も、「目がかすんで読めない」と断られる。

 

ひとりだけひいきされて、いい目を見て、とハブられるタカ。

だが、タカは彼女らが物に弱いことを知っており、客にねだって菓子や化粧品をたっぷりもらい、分けてやるとすぐに手なづけられた。

 

女房になれと迫られる

 

タカは自分で字が読めるようにと勉強しはじめ、さらにエゲレス語(英語)でも少し会話ができるようになった。

どんどん賢くなっていったタカは、楼主たちが帳簿をごまかしていることに気づき、今までのごまかし分を払わせた。

 

そんな折、故郷からヤエが胸の病にかかり金が必要だという便りが届く。

金が足りず、楼主に借金を申し込むと、「わしの女房になれ」と迫られた。女将さんがいるのに勝手な、とタカは怒る。

「女将さんを捨てて、うちを後添えにやと!?
バカも休み休み言え!」

だが、突き飛ばした勢いで楼主は机に頭をぶつけ、打ちどころが悪くて動かなくなってしまう。

 

店から逃亡したタカと英国人

 

そしてそれを見ていた女将さんが悲鳴をあげて大騒ぎし、このままではポリスに捕まる、とタカは逃げ出す。

港にある船の中に隠れていたが、密航がバレてしまう。

 

そこに、英国人・ポール・グローナーという身なりのいい男が現れた。

「君、『おいらんおタカ』だね」

彼はタカのことを知っており、商用で何度かシンガポールを訪れていたという。

マラッカの奥地でゴム農園を営んでいるというポールは、「私の農園に招待しましょう」とタカを連れていき、とても親切にしてくれた。

 

ポールの屋敷は大きく、執事までいてかなりの金持ちであることがわかる。

その屋敷では、同じ英国人と見える金髪の婦人と、もうひとり現地人の婦人が出迎えた。

ポールはタカは発音しづらいから、と「よし君は『アンナ』にしよう」と、タカをアンナと呼んで屋敷に迎え入れた。

 

「声なきものの唄」第十三話の感想

 

今回のお話はまさかこんな・・・というドッキリが1ページ目からあり、心臓がビクッと跳ねました。

それを見てしまったタカも同様で、逆にタカはこの地獄で生き抜こう、と決意するわけです。

 

誰しも、いずれはあの世にいくとはいえ、ゴミのように扱われたくなんてない。

人間らしく扱われたい、と思うのは当然の権利です。タカは自分がゴミ扱いされるのを拒否し、その才覚で異国の女郎屋で「おいらん」と呼ばれるようになります。

 

自ら芸を学び、字を読んだり外国語を覚えたり、と勉強家ですよね。だからこそ、タカはどん底から出世できたのだと思います。

それにしても、英国人・ポールは少し怪しい人ですよね。

 

見た目は英国紳士そのものですが、なにやら企みがあるような・・・屋敷には複数の夫人?たちがおり、タカもそのひとりに加えたい、というところでしょうか。

次回、どんな展開が待っているのか、ドキドキです。

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