声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~ネタバレ 第1話 女の競り市

2017年7月10日

明治時代に瀬戸内海で、父と姉のサヨリと共に穏やかに暮らしていた少女・チヌ。

ところが父がシケの日に漁に出てしまい帰らぬ人となり、姉妹はほかに頼る身よりもなく、売られてしまいます。

たった14歳だったチヌが、故郷の海を出て姉と一緒に人買いの競りにだされて・・・

 

姉と引き離され、遊郭「須賀屋」へ売られてしまったチヌの過酷な運命の物語です。

まず、第1話「女の競り市」のあらすじをご紹介します。

 

作品名:声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~

作者:安武わたる

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「声なきものの唄」第一話 あらすじとネタバレ

父をなくし、売られていく姉妹

 

瀬島に買われていったサヨリと引き離され、チヌは売れ残って遊郭の下層である「須賀屋」の主に下働きの下女として買い取られ、ふたりの姉妹は離れ離れに。

地獄のような目にあってチヌは絶望のあまり、海に入って故郷へ泳いで帰ろうとして溺れかけますが、そこで「運命の出会い」が待っていました。

 

競り市に出される女たち 

母親は病気で幼い頃に亡くなり、漁師だった父・与平に育てられていたサヨリとチヌの姉妹。

瀬戸内海で貧しいながらも親子で幸せに暮らしていたものの、父が漁で遭難して亡くなり、借金だけが残された姉妹の身の振り方は身売りしかなかった。

 

故郷を出て、船で売られていくサヨリとチヌ。

サヨリは妹に自分たちが本当はどうなるのか教えていなかった。「女中」として奉公するとチヌは思っていたのだった。

女衒に女郎としておまえたちは売られてきたのだ、と言われて初めて自分たちが「売り物」だと知った。

 

「声なきものの唄」第一話の感想

 

瀬戸内海で海女をしながら、素朴に生きてきたチヌが、父親が亡くなったために人生が急転してしまいます。

借金を返すためとはいえ、姉とともに売られていくなんて、あまりにもむごいことです。

 

せめてサヨリと一緒であれば、姉妹ではげましあって生きていけますが、競りでバラバラに売られて引き離されてしまいます。

生活苦と貧困で女郎に売られて・・・というのは女郎物語の鉄板ですが、人権という言葉のなかった時代に生まれた女性たちは少なからず、こうした過酷な目にあわされてきたのだろうかと思うと、今の時代に生まれてきて恵まれていると感じます。

悲惨な運命に翻弄されるチヌですが、絶望の中で運命の人との出会いを果たし、女郎として覚悟を決める姿に幼いながらもチヌの強さがあらわれていました。

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