河東ますみ先生の「自分勝手な女たち」シリーズ最新作!
漫画「自分勝手な女たち~結婚したら何もしないダラ奥嫁!~」は、自己中で自分がラクしておしゃれすることしか頭にない引きこもりの嫁をもらってしまった男性の悲劇が描かれているお話です。
見た目の美しさに惹かれてプロポーズ。「わたし、ズボラで引きこもりだし何もしないわよ」という女の言葉を承諾したうえで結婚。
まさか、本当になんにもしないとは・・・!?
こちらではあらすじと感想、ほか収録されている2編のご紹介を致します。
「自分勝手な女たち~結婚したら何もしないダラ奥嫁!~」のあらすじ
安藤裕二は3ヶ月前にネットで知り合った美人の美咲にゾッコンで、プロポーズした。
私は結婚しても何もしないよ?と渋る美咲に、「マイホーム三食昼寝つき!」という提案を出すと、すぐにOKしてくれた。
晴れて結婚、マイホームでの甘い新婚生活・・・のはずが。
妻は『何もしない』という宣言どおりに、本当に何もしなかった。
ネット通販でポンポン買ったオシャレな服を着て、家事を一切せずに一日中家でゴロゴロするだけ。
裕二が食事の支度から食器洗いまでしていたが、食材の買い出しすら「紫外線でシミができる!」と嫌がる。
町内会のうるさいおばさん・牛田に「清掃活動どころか引っ越しの挨拶にも来ない」と目をつけられ、「あの夫婦は新婚早々離婚」とおかしな噂を近所に流されてしまう。
その噂を知った裕二の母が心配して息子に連絡を取るが・・・
「結婚したら何もしないダラ奥嫁!」の感想
見た目だけはキレイだけど、中身はただの引きこもりニートのどうしようもない女を嫁にしてしまった男性の悲惨な運命と末路が描かれています。
美しさに惚れて多少のわがままも大目に見ていた裕二でしたが、自宅から一歩も出ることなくネット通販でほしいものを注文しまくり、何もしないニート同然の暮らしで料理すら夫にさせるぐーたら嫁。
外に出たらシミができる、手が荒れるから食器は洗えない、美容院に行くのは面倒だからお高くつく出張サービスで家に来てもらう。
「将来の子供のために貯金も・・・」と遠まわしに注意すると、「私のこと、産む機械だと思ってるの!?」と逆ギレ。
お姑さんが家に来てもペットボトルのお茶をポン、ですから常識がどうこう言う前に一体どんな育ち方をしたらこうなるの?という女性。
さすがの裕二も、美咲のあまりの非常識さに疲弊していきますが、惚れた弱みで強く出れないし、優しい性格がかえってアダになってしまいます。
裕二はいかにも「いい人」といった雰囲気の真面目な男性で、気弱な性質のためあまりキツイことが言えないタイプ。
ところが、そんな優しい人でさえ「許せない」一線を美咲は超えてしまいます。
裕二にとって絶対に許せない「怒髪天を衝く」出来事が起こるのです。
優しく母思いの裕二にとって、妻である美咲が「母親をないがしろにする」ことは到底許せないこと。
裕二は裕二なりに「復讐」しますが、優しいひとにとっての精一杯の復讐であって、簡単に美咲にはダメージを与えられません。
どこまで図太いんでしょうか・・・やはりどこまでも普通ではありません。
このダラダラ引きこもりニート嫁に制裁を与える存在はいないのかと思いきや、伏兵のように現れた牛田のおばちゃんがいい味出しています(笑)
それにしても、本当に「ありえない」ですよね・・・
美人だから小さいころからチヤホヤされて「何もしなくてもいいよ」と育てられてきたズボラ主婦。
その後が描かれていないのでわかりませんが、牛田のおばちゃんに甘ったれた根性を叩き直されて心をいれかえるか、夫に三くだり半をつきつけられるのか。
あと、ほか2編の簡単なご紹介をしますね。
「どいつもこいつも借りっぱなしっ!」
しょっちゅう金を借りて返さない弟嫁に辟易する今日子。30を目前にして結婚を焦っているし、婚活にだってお金がかかるのに。
結婚相談所で素敵な男性と知り合うも、彼がお金に困っていると知り・・・
「自己中な姉に華麗なる仕返し!~泥沼!?スッポンぽんっ~」
春香はやっと隆之と結婚し、新居で幸せな新婚生活を始める予定だった。
だが、大嫌いな姉の秋代が離婚して出戻って、ふたりの幸せに水をさす。怒った春香は「ある方法」で姉に仕返しをして・・・
自己中で、そばにいるだけで周囲を不幸にしてしまう「自分勝手な女たち」のストーリーでした。
なお、過去のシリーズも当ブログでご紹介していますので参考にしてみてくださいね。
河東ますみ先生の「自分勝手な女たち」レビュー