前回、カコが放り投げたヒワちゃんは一体、どうなってしまったのか!?
緊迫したまま1巻のラストが終わったため『子供に手を出すなんて、カコ、許せない!キィーーッ!!』と、本をぶんなげた読者も続出(たぶん)でした。
しかし、『父の愛』は強かった! 第8話「命」では、かけがえのない娘の命を守るために裕行が取った行動に注目です。
作品名:「監禁嬢」
原作:河野那歩也
「監禁嬢」第八話 命 あらすじとネタバレ
おとーさんは娘を守るゾ!
歩道橋の上に呼び出され、質問に回答する本気度が足りないから、という理由でヒワを宙に投げたカコ。
裕行は我が子が放り出された瞬間、自らも娘を追ってダイブした!
それはほんの、1秒からそこらの出来事。
けれど、裕行の脳裏にはその一瞬で妻の美沙子が苦しみながらヒワを産んだそのときを思い出していた。
必死に妻の手を握って励ます裕行。
産院で新しい命が生まれてきた、大きな喜びの瞬間。
生まれたての娘を抱いて、父親になれた喜びの涙を流した瞬間を。
愛しい、かけがえのない娘をこんなことで失ってたまるか!と必死の形相で裕行は、ヒワを空中でキャッチし、胸に抱きかかえる。
もう片方の手で、木の枝、鉄条網、なんでもつかめるものをつかもうとする。
地面に着地したとき、手に怪我を負ったものの、ヒワも自分も無事だった。
歩道橋を見上げると、カコはすでに去っていた。
「監禁嬢」第八話の感想
ヒワちゃん、やっぱり無事でしたね~!(そんな予感はしていました)
裕行が今回「おとーさん」していて、すごくカッコよかったです。生まれたばかりの娘に手を出されて、本気でぶちギレモードに入ってしまいました。
美沙子にはカコが危険な女であることは打ち明けましたが、肝心の「監禁」部分については話せないでいましたね。当たり前ですが・・・。
走馬灯が走るように、ヒワちゃんが生まれたときのシーンが出てきて、裕行がいかに妻子を愛しているかが伝わってくる回でした。
ただ、今回のことはカコにも想定外だったようで、いつものように『計画通り』ではなかった様子です。
暗い路地でブツブツ言いながら、例の鍵でザクザク自分の手を刺して裕行の心配をしているあたりは、やはりカコは裕行を絶対に傷つけたくないんですね。
歪んだ愛なんだろうなあ、きっと。
『私のすべては、その瞬間のために』って、今までで最高に怖くてキモイ顔になっていたんですけれども、ホント何をしたいんでしょうか。
カコの目的も気になりますが、そろそろ裕行の反撃も見たいですね。
なお、今回ご紹介した8話は2巻への収録予定です。次話もお楽しみに~