監禁拘束されていた岩野裕行は、女子高生・藤森麻希に弄ばれそうになるも、彼女の好意をうまく利用して束縛を解いてもらい、廃屋から脱出できました。
漫画「監禁嬢」の第一巻第4話「家路」では、逃げ出して安心した裕行が愛する妻子がいる自宅に帰り、「逃げられない恐怖」に直面するお話です。
作品名:「監禁嬢」
原作:河野那歩也
「監禁嬢」第四話 あらすじとネタバレ
自宅で待っていたのは悪夢だった
カコに爆破された廃屋を見つめ、ふたりでその場から離れる。
警察に電話しようとする麻希は誰かから動画を受け取った。
もし警察に言えばこの動画をバラ撒いてやる、というカコの無言の脅しで、裕行は仕方なく警察をあきらめ、タクシーを呼んだ。
やっと帰ってきた自宅。
美沙子は連絡もなく消えてしまった夫を責めずに、無事でいることを喜んで「おかえり」と言ってくれた。
自分がいるべき場所に帰ってきた、という安心感に包まれる裕行はようやく笑顔になれた。
赤ん坊の泣き声が聞こえて、ヒワの顔を見に行こうと思ったその時。
部屋の奥から出てきたのは、娘をだいてあやしているカコの姿だった。
心臓が凍りつくような恐怖に襲われる裕行。
悪夢はまだ、終わっていなかった。
「監禁嬢」第四話の感想
ホラー映画でもよくありますよね。モンスターや殺人鬼に追われて逃げ切り「助かった」と思った瞬間に「ヤツ」が現れる、という展開。
サイコ女のカコから逃げ切り、麻希もだまくらかして何とか帰宅した裕行でしたが、家の中で待っていたのはあの「カコ」でした。
さらに、大事な娘であるヒワをその腕に抱き、人質にされているようなものです。
奥さんはどうして、フツーにカコを受け入れてしまっているのか!?
なごやかな雰囲気であるはずなのに、カコがそこにいるだけで家の中がホラーになってしまいます。
監禁から解放されても、カコは精神的に裕行を追い詰め、束縛しようとしてきます。
まるで将棋やチェスで詰められるように「おまえの逃げ場はどこにもない」と、カコにつぎつぎと日常にしのびよられる裕行。
次回、カコがなごやかな家族のテーブルの下で、地獄の責め苦展開が待っています。