漫画ネタバレ

虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~ネタバレ感想

2017年12月2日

柏屋コッコ先生の漫画「虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~」は、娘に対して恐ろしい虐待する毒母のお話です。

我が子を愛せないのは、自分もまた「母に虐待されたから」

母に虐待された女が母になり、娘を虐待するという負の連鎖が描かれています。

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「虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~」のあらすじ

 

亜美は別れた夫の借金のために、昼も夜も働き詰めでした。

貧困生活の中で、うっぷんを晴らすように娘に当たるようになり、ちょっとした娘のそそうを責めて何度も叩き、

 

娘を虐待しているのは、自分であって自分じゃない。

わたしを昔、虐待していた母のせい。

と、自分の虐待行為を責任転嫁するように、過去に自分も虐待された側だからと理由づけます。

 

娘を愛せないのは虐待した母のせい

置き去りにされた娘の命は!?

 

父が女をつくって家出して、母は亜美を虐待し、ののしりながら育てた。

逃げるように夜遅く外へ出て、チンピラたちに襲われ・・・亜美は大人になってからはすっかり蓮っ葉な女に変化していたのだった。

 

亜美の客・村はダンディで羽振りが良さそうな男で、すっかり亜美は彼にハマっていた。

最初は大人で物腰柔らかく、金払いもいい村だったが、亜美が彼に夢中になるにつれて態度がガラリと変わった。

気に入らないことがあるといきなり殴り、「ここ払っといて」と逆にタカりはじめた。

 

それでも、「おまえほど好きになった女はいない」と甘い言葉をささやかれると、言いなりになってしまう。

村は自宅にやってくるようになるが、娘を見るなり興味を示し、「男を取られる!」と怒った亜美は罪もない娘を虐待する。

そして亜美の娘はひとりきりで部屋に置き去りにされ・・・

 

「虐待の連鎖の中で」の感想

 

幼いころに母親に虐待されてきた娘が、大きくなって自分も母親になったときに我が子を同じように虐待してしまうという「虐待の連鎖」が描かれていました。

亜美は不幸な生い立ちで、母の虐待により人生をどんどん落ちていきました。そして娘を産んだあとは、まるで自分が昔の母に成り代わったように、娘を虐待しはじめます。

 

不思議なのは、その虐待時に「これはわたしじゃない。母がしているんだ」と思い込もうとすること。

昔、母親から受けた心の傷を誰かに繰り返して与えるような、理不尽な流れです。

 

亜美自身、ひどい母親ではありますが、もっと悪党なのが村という男。亜美をとことんまで食い物にして、さらにわざと亜美の娘を置き去りにするように仕向けます。

どちらかって言うと、虐待母である亜美よりも村が一番腹がたちました。

 

亜美は弱い人間で、娘を虐待したことは許せませんが、自分がいけないことをしているという意識はあって、そんな自分を止めようと「ある決断」をします。

そのおかげで、亜美自身は虐待の連鎖の中で沈んでいきましたが、娘だけはその負の連鎖を断ち切ることができた・・・哀しいけれども、よかったなあと思えるお話でした。

なお、この作品は、モンスター女の物語を集めた短編漫画集「破滅する女たち vol.1」収録作品です。

 

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