知りたくもなかった夫の本音を知り、友人と信じる瑠衣の黒い企みにも気づかないままのヒロイン・爽。
漫画「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」3巻では、「何も知らなかった」爽が自分のバッグから位置情報を監視するGPSを発見して、初めて夫を疑うようになります。
そして、待っているのは修羅場・・・!
ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜3巻ネタバレ 丘上あい
娘に対して愛情のなかった母親の、唯一の教え。
信じたくない思いと、目の前にある事実に爽は悩み、苦しみます。
そして、瑠衣は何か思惑があり、一真と爽を引き裂くために動いています。
結婚してほしいと言うわけでもない、来たいときにきて楽しめる、ただの都合のいいオンナ。
一真にとって瑠衣はそれだけの存在。
結婚は「片目を閉じろ」という母の教え
深まる疑惑と修羅場
この監視装置は、自分が身動き取りやすくするための仕掛けだったのだろうか、と一真の仕業だと疑う。
こんなすぐにバレそうなものを、賢い一真が仕込むだろうか?
母の教えを思い出しながら、どうすればいいのかわからなくなる。
高校からの友人・若菜を訪ね、今の夫との関係を相談する爽。
「真っ黒だろ」
話を聞いた若菜は、一真が浮気しているからこそGPSを仕込んだに違いない、と断言した。
そして一真が簡単に嘘をつきそうなひとに見えていた、と言う。
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」3巻の見どころ
妻に浮気の疑惑をかけられて、一真がツラっとした顔で嘘をつき始まる修羅場が大きな見どころ。
クールな仮面をかぶっていた一真が、会社に電話されてキレて夫婦の不毛なケンカがはじまります。
詮索されるのが大嫌いで、裏で瑠衣と浮気をしていることに罪悪感を感じている気配すらない夫のクズっぷり。
そしてこれを皮切りに「何が本当で、何が嘘なのか」わからなくなっていくヒロインの心の乱れに注目です。
3巻の結末と考察
浮気を疑う爽と大喧嘩になった一真は、「マジで引く」と出ていこうとします。都合が悪くなると外に出かけて瑠衣に会いに行く、というパターンのようです。
都合が悪い話になると逃げようとする男って、腹立ちますよね〜!
「片目を閉じなさい」という爽の母親の助言は、おそらくは爽の母自身が夫との関係で悩み抜いた末に出てきた言葉だと思います。
長年一緒にいて相手のことを知り尽くしている、と思い込んでいた爽は初めて夫を「知らない人間」に感じたのでしょう。
「完璧な優しい夫」から、「大嘘つきの身勝手な夫」への変貌。
『私は最初から、この人を片目でしか見てなかった』という爽の言葉が、ずっしりときます。
結局、GPSは壊されてしまい、一真がやったのかどうかすら確認できなかった爽でしたが、実はすべて瑠衣の手のひらの上でのこと。
瑠衣は二人の不和を眺めながら、言葉巧みに一真が望む女を演じており、今後の展開に大きく関わる「伏線」となる出来事が起こりました。
瑠衣の本当の狙いって、ズバリ爽を妻の座から引きずり落として、一真の子供を産んでしまうことではないでしょうか。
「子供なんてほしくない」というのは一真の警戒心を緩めるフェイクで、本音では子供こそ一番ほしいのではないかと。
でないと、今までの行動に説明がつかないかなあと思えるのですが。
次回、瑠衣の策略で爽が悪者にされるとんでもない出来事が起こります。つづく。