瑠衣から爽への復讐が一段落、といった形で落ち着いた途端、今度のお話は寺嶋からカズへの復讐の物語がはじまります!
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」22巻は、寺嶋の復讐の動機と容赦ない制裁が描かれています。
ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜22巻ネタバレ 丘上あい
別れた妻の弟による復讐
爽から聞いた名前を聞き、すべての出来事がわかった。
一真の別れた妻・弥生の弟「睦月」。
瑠衣に仕掛けられた罠、爽とカズを標的にした復讐の理由が解明。
墓標に刻まれた元妻の名前
寺嶋に呼び出され、「弥生」の名が刻まれた墓標に愕然とするカズ。
「睦月」が大好きだった「姉」は、カズによって人生をめちゃくちゃにされた挙げ句に、自ら命を断っていた。
その現場を見てしまった「弥生とカズの息子」駿もまた、父親のせいで人生をくるわせられ、大事な家族を破壊した元凶であるカズを寺嶋は深く憎んでいるのであった。
用意された復讐の選択肢
寺嶋がカズに用意していたのは、2つの復讐の選択肢。
ナイフをつきつけ、「今終わらせる」のか。
あることあることを書き立てた、週刊誌の大スキャンダル暴露で「社会的に終わる」のか。
どちらかを選べ、と。
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」22巻の見どころ
自らの過去のツケを払うべく、ひとり寺嶋のもとへ行ったカズ。
元妻を捨てて追い詰め、家族すべてを不幸にした男。
そして妻である爽を騙し、裏切りつづけた卑怯者。
それなのに、爽が「夫を見捨てない」と宣言したシーンが胸熱。
瑠衣のところに殴り込みに行き、「妻としてカズを守る」と決意を見せた爽が素敵すぎです。
でも、読者としてはカズと別れてスッキリしてほしいので複雑な気持ちに。
22巻の結末と考察
ギルティは前半の爽への壮絶な嫌がらせ展開・後半のカズの身から出た錆に対する復讐劇に分けられそうですね。
さほど罪があるようには思えなかったヒロイン・爽につぎつぎに起こった不幸とトラブルの連続に比べれば、カズへの嫌がらせは序の口?
なにしろ、爽のときは「なんでこんなめに」という心当たりがない状況で理不尽な目にあいっぱなしなうえに、誰一人味方になってくれる人がいない孤軍奮闘の痛々しい内容でしたから。
カズの場合はなんだかんだ言っても、どうしてひどい目にあわされるのか、という理由ははじめからハッキリしているし(妻子を捨てて不幸にした、浮気)爽自身が「味方」宣言しているんで悲壮感がないですよねえ。
人間、一番つらいのって誰にも理解してもらえない孤独ですから、カズの不幸度は正直言ってまだまだです。
でも、これからもっとひどくなっていくのかしらん。
妻として夫との関係が破綻するまでカズを守る、という爽の意志は偉いなあって思うんですけれども、カズってまだ自分がやってきたことを本心から反省している姿って見えてこないし、うーん、甘やかさないでほしいって感じます。
寺嶋がカズを深く憎んでいることについて、正当な理由があることがわかったし、むしろ気持ちが晴れるまでガッツリ復讐を遂げていくのが自然かな・・・
爽がカズを守ろうとすることで、安易にふたりが元サヤに戻らないでほしいなー
『僕にはやっぱり、さーちゃんしかいない!』
とちょーし良くカズがしがみついてくる展開になったら、イラッときそう(笑)
喉元過ぎれば熱さを忘れる、ってやつで、カズは心から反省できる何かがない限りまた浮気しそうだし。
怒涛のようなストーリーで、次回も大波乱の予感がします。
つぎの配信は年末の12/30予定です。楽しみですね〜!!