孤立してしまった爽にとって、最後の居場所と言える「職場」までもが、瑠衣たちの計画で奪われてしまう。
「慕ってくれる可愛い後輩バイトくん」だった寺嶋の裏切りにより、会社でとんでもないことが起こります。
どん底の底で、爽が見たものとは・・・?
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」18巻のネタバレ
会社の掲示板を埋め尽くす恥ずかしい写真
重い気持ちを抱えて出社した爽が見たものは、人だかりと自分自身と寺嶋の「スキャンダラスな写真」だった。
酔った爽を連れ込んだ寺嶋による、「いやがらせ」は明白だった。
寺嶋個人に恨まれるようなことはなく、脳裏に浮かぶのは「瑠衣」。
仲違いした友人から、さらに衝撃の事実が!
逃げるように会社を出て、騒ぎを知った優希から連絡が入る。
以前のことを「ごめん」と謝り、仲直りするふたりだったが・・・
一真が最初の結婚をしていたときの「さらなるクズ男な事実」が告げられ、爽は絶望を深めた。
生まれてこなければよかった、とまで落ち込む爽に、列車のホーム向かいで微笑む瑠衣が。
寺嶋とユイの関係とは?
出世に邪魔だった爽を追い落とし、ユイに仕事が回ってきて満足だろうという寺嶋。
ユイが好きだから尽くしている、全部言うとおりにすればユイの思い通りになる。
そう甘い言葉をささやく寺嶋を信じながらも、不安を感じるユイ。
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」18巻の見どころ
周囲はみんな裏切り者。敵だらけで、傷つけてくるひとばかりで誰も信じられない。
いじめられる、というよりも人生にサンドバッグにされつづけている爽でしたが、ここに来て援軍が!
瑠衣の策略によって仲違いした優希が、時間がたって冷静になり「爽があんなことをするわけがない」と気が付き、仲直りの意味もこめた電話をしてきてちょっと嬉しいですよね。
つらいときに、励ましてくれるのがいい友達です。
あと、家庭も仕事もなにもかもめちゃくちゃにされて絶望した爽が、あわや命の危機に・・・というところで現れた若菜の存在。
本気の友情をぶつけて爽を助けて胸熱展開でした。
見てられないくらいにボロッボロにされてきた爽が、やっと少しずつ報われるときが来たのかな、と感じられる女友達のありがたさが見どころです。
18巻の結末と考察
作者さんヒロイン嫌いなのか!?ってくらいに、ヒロインがつぎつぎに裏切り、不幸、どん底の連続展開で、さすがに読むの辛いんスけど・・・と思っていたあたりで日の光が差したような今回のお話。
状況が好転したわけじゃないんですけれども、人間不信になってもおかしくないくらいに追い詰められてしまった爽にとってあったかい友情だとか、自分を損得なしで助けてくれようとしている誰かがいてくれるだけで慰められますよね。
今回は一真登場シーンはないんですが、優希からの過去の暴露で新事実発覚で「クズは逆さに振ってもクズだったんだねー」と再確認しただけでした。
今更感はあるけれども、え~加減にせぇよワレーと奥歯ガタガタ言わせたいくらいにはクズっぷり健在でした。
優希は問題ある女性でしたけれども、仕事ができて美人な爽を少しは妬ましく思う気持ちもあり、ちょっぴりいじわるしたかっただけなんでしょうね。
今後はきっと、良き友人関係に戻れるでしょう。
爽はその事実を知って「結婚したのが間違いだった」とやっと気づくわけなんですが、過去を巻き戻すことなんてできませんから、このことで悩んでもどうしようもないんですよねー。
「カズと出会わなければ」「秋山と別れていなければ」「母親の言うことを聞かなければ」
後悔したときって、「もしも」を考えがちですけれども、変えられないものは無理なんで落ち込むだけ。
見透かしたように出現する瑠衣が、小憎らしいったらないけれども、個人的な恨みからの復讐じゃないとしたらしつこすぎます。
一体、過去に何があったらここまで恨んだり、人を憎んだりできるのか。瑠衣の動機のほうが気になってきました。
あと、寺嶋とユイの関係がハッキリわかってスッキリ。
寺嶋は瑠衣の協力者として会社に潜入し、ユイを「復讐の手駒」とすべくたらしこみ、今回の犯行におよんだわけです。
もちろん、寺嶋は本気でユイのことが好きじゃなくて「大好きなユイのために爽さんを引きずり下ろす」という建前で、後ろからユイを操っていて、ユイは寺嶋に惚れていて言いなり状態。
やっぱり、瑠衣の血縁なのかな? 「何も始まっていない」と寺嶋はまだまだ追い込んでくる気なので、要注意です。
今回の話、本当に面白かったので「毎回いじめられる爽を見てるとしんどい」という理由で連載読むのストップした方にも、読むのを再開してほしい内容でしたよ!
次回は9/30更新予定になってますので、みんなで応援していきましょう!!