爽と瑠衣、まさかの「W妊娠〜〜!!!?」と驚いたのもつかの間、「え?」とズッコケた今回。
あれだけ思わせぶりだったのに、なんか違ったみたい・・・
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」16巻では、爽が秋山親子を見てしまってショック!
簡単なあらすじと見どころ、考察をご案内いたします。
ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜16巻ネタバレ 丘上あい
子供なんかできない、と告白する瑠衣
爽は完全に連絡を絶ち、ヤケクソになって一真は瑠衣に迫る。
そして、『ひょっとして、瑠衣は俺の子を?』と疑うが、瑠衣は泣きながら隠してきたことを明かす。
産もうと思っても、できないのだ、と。
秋山の息子を見てショックを受ける爽
デパートで偶然、秋山妻と息子に遭遇してしまう爽。
「けいた」という名の、元気なかわいい男の子。
秋山妻は、とても感じのいい女性だった。
そしてあんな子が、ほしかったと泣く。
秋山に別れを告げる爽、そして秋山の想い
昔好きだった彼氏、というだけで、今は秋山はもう妻子ある家庭のある男。
もう会わない、とメッセージする爽に「わかった」とあっさり了承する秋山。
でも、息子の名前には「ある想い」がこめられており・・・
「ギルティ〜鳴かぬ蛍が身を焦がす〜」16巻の見どころ
今回のお話のポイントって、「秋山がじつはどう思っているのか」がほんの少しわかってきたなあ、というところ。
さりげなく爽に寄り添ったかと思えば、会わないと言えばすぐにOKして、さほど爽に執着のない様子の秋山ですが。
10年前、ふたりがまだ恋人同士だったときに交わした約束。
子供に「蛍」と名付けよう、というたわいもない約束だったのに。
蛍は、「けい」とも読むわけで、息子の名前は「蛍太」。
これはもうあきらかに、秋山が「爽との昔の約束」を忘れていないわけで、あっさりした態度とは裏腹に想いの深さが見てとれます。
かと言って、現在の家庭をないがしろにしている風でもなく、本当に何を考えているのかさっぱり読めない不気味な人物です。
16巻の結末と考察
冒頭で、タイトルにもつながる「声をあげて鳴く蝉」「鳴かぬ蛍」の話が出てくるのですが、これは要するに一真と瑠衣、爽と秋山のことをあらわしています。
「声をあげて鳴く蝉」=欲望のままに想いを遂げてしまった一真と瑠衣
「鳴かぬ蛍」=恋焦がれる想いを胸に閉じ込めて、誰も傷つけないように常識に生きる爽と秋山
爽は結局、誰も傷つけたくないし、常識の範囲外のことはできずに秋山に本当は惹かれつづけているのにあきらめて身を引くことにします。
(とはいっても、絶対これで終わらないよね〜!)
秋山はミステリアスすぎて、何考えてるのか全然わからなかったんですが、この話でやっと心の奥に隠している思いが見えてきたかなーと。
本当は今の奥さんに満足してないと思うんですよねー。「誰でもいいや」的に見合いでサクッと結婚しちゃった、とか。
内心でじつは、爽にめちゃくちゃ執着してたらコワイ。
こういうひとに限って、裏でいろいろ企んでいるものなのかも。
一真に関して言えば、爽に電話ブッチされただけでキレて瑠衣にあんな振る舞いするんですから、わかっていてもサイテーです。
いい加減、愛想がつきすぎてもう見たくない。瑠衣がいくらスレた女性だからって、あれはないわー。
それに前回、W妊娠をにおわせるシーンがたくさん出てきてたんですが、全部肩透かしだったとは・・・
「え」と、目が点になってしまいました。
でも、ふたりとも妊娠するには最悪のタイミングでしたし、爽にとってはこれでよかったんじゃないかしら。
爽は妊娠した、と思ったときに一真じゃなくて「秋山」を思い浮かべてしまったわけで、本心では秋山とよりを戻して彼の子供を生みたいんだと感じます。
だからこそ、本当は「自分が産むはずだったかもしれない子」である蛍太くんを見て、こらえきれない涙が出てきてしまって、一緒に泣きそうでした。
これはつらい・・・今までで、爽にとって一番つらい場面。
あの毒母に邪魔されなければ・・・秋山が結婚していなければ、自分が一真と結婚していなければ、という「if」の世界を思い浮かべたんじゃないんでしょうか。
爽は一真と話し合っても、正直復縁だなんてとんでもない状況で(反省するどころか瑠衣と再び浮気)別れないほうがどうかしているし。
そうなっちゃうと、爽は独身に戻って、秋山に不毛な片思いをすることになるのかどうか。
仕事のほうもめちゃくちゃになりつつあるしでかなり立場が悪いですよね。
うーん、爽カワイソすぎだから、そろそろ幸せにしてあげてほしいよ〜
次回へ続く!