ナツミが鉄男に心を奪われていることに嫉妬したケイタが、鉄男の娘・利香を誘拐。
ケイタが鉄男を脅迫し、「とんでもない」要求を突きつけます。それは、ナツミの信頼を裏切ること。娘を人質に取られてしまった鉄男は、選択肢すらなく言いなりになってしまいます。
「ジェノサイダー」第1巻5話「Do-do-do」あらすじとネタバレ
娘をさらった、というケイタの脅迫
ナツミとの心あたたまる交流を通して、鉄男はもともと、娘の気持ちを理解するためにSNSを始めたことを思い出していた。
最近の女の子がどんなことを考えているかわかれば、娘のこともきっと理解できるだろうと登録し、ナツミと知り合ったのだった。
「不思議なほど、下心がわかない。単純に癒やされた」
まったりと浸っていた鉄男のもとに、ケータイでビデオ通話が入った。
「どうもどうも!俺!利香ちゃんのオトモダチでーす!」
利香のケータイを使い、利香をさらって人質にしたという謎の男。
男は「ナツミって知ってるよな?」と言い出し、ナツミは自分の女なのにおまえの前でニコニコ笑っているのが気に食わない。
ナツミには何も言わないと約束させたうえで、ナツミの信頼を裏切ってこい、そうすれば娘は返す、という男の要求に、鉄男は娘を無傷で返してくれるのなら・・と要求を飲まずにはいられなかった。
ご機嫌のケイタ
ケイタはいつになくご機嫌で、「おれ、ナツミのことすげー大事なんだぜ」と今までいったこともない優しい言葉をかけてきた。
そして、ナツミと鉄男が会っているのを見て、悲しかった、と。
優しそうなオヤジに見えるが、内心は下心でいっぱいなだけ。おまえには俺しかいねーんだよ、と笑う。
ナツミの信頼を裏切る鉄男
再び、ナツミと鉄男が待ち合わせたとき、ナツミはやはり鉄男もそうなのか、と聞く。
これまで聞かせてくれた、思いやりのある言葉は全部口説き文句だったのか、と。
ケイタとの約束もあり、鉄男は「そうだ」と否定しなかった。
「鉄男さんのほうがよっぽどクズですね」と、騙されたのは私のほうだったんだ、と悲しい顔をするナツミ。
ナツミは信頼が裏切られ、投げやりに鉄男の手を引いていく。
「ジェノサイダー」第1巻5話「Do-do-do」の感想
下心のない、清い心の交流をつづけてきたナツミと鉄男でしたが、娘の利香を誘拐され無傷で返してくれるという約束を信じて、ナツミの心を傷つけてしまいます。
本心ではない・・・けれども、なによりも娘が大事だから、言いなりになるしかないと鉄男は覚悟を決め、憔悴した表情でナツミの手を引いていきます。
仕方ないとはいえ、悲しすぎる・・・。せめてこっそりとナツミに事情を打ち明けて、演技だけしてもらうことってできなかったのかな。
ナツミはすっかり「鉄男に裏切られた」という悲しみと怒りでいっぱいです。
次回、約束を守ったにもかかわらず、変わり果てた娘の姿を見てしまう鉄男の絶望が描かれています。