おしん(漫画)・とらふぐ(原作)先生による、話題の「フリマアプリ」をテーマにした漫画「フリマアプリ地獄」。
なかなか結婚してくれない彼氏に悩む、結婚資金をつくりたい若い女性が主人公。
フリマで身の回りの不用品が何でも売れちゃう♪ いいお金になる!と、売りまくった結果・・・気がついたら自分自身が「地獄の入り口」に立っていた、というオソロシイ物語。
こちらではあらすじと感想をご案内します。
「フリマアプリ地獄」のあらすじ
彼氏のトオルに結婚の意志がなく、やきもきしているマユミ。
友人のユリから「フリマアプリ」で何でもびっくりするほど安く買えるよ、と教えてもらい「おめでたセット」を買って彼氏に結婚を迫ろうと考える。
ふとした思いつきで「フリマアプリで結婚資金を稼げばいいんだ!」と、部屋の中にある不用品をつぎからつぎへと出品。
飛ぶように売れて働くのがバカバカしくなるほど、稼いでしまう。
チョロい・・・チョロすぎ!!
調子に乗ったマユミは彼氏のものまで売りさばき、挙句の果てにゴミにしかならないものまで売って購入者たちの恨みを買う。
そして、いつの間にか出品していないはずの大事な品物や、「自分自身」までフリマアプリで出品されていることを知り・・・
本当は怖いフリマアプリ!?実際に本人なりすまし・住所トラブルも・・・
すっかり広まって簡単に不用品がどんどん売れてしまう、便利なフリマアプリ。
実際に使ってみた方も多いのではないでしょうか。
スマホカメラでササッと撮影して出品、数分後には誰かがお買上げ、なんてことも普通です。
不用品を誰かが安いからと喜んで買ってくれるWin-Winなシステムのはずですが、そんなお手軽さの反面、こわ〜いトラブルが起こる事例も。
この漫画で出てきたように、本人に「なりすまして」知らないうちにモノが出品されていたり・・・
住所を知られてしまうことで悪用され、予想もつかない大きな災難に見舞われたりと、今の時代ならではのトラブルが発生したり。
マユミみたいに、買ってくれる人のことも考えずに粗悪品(使いかけの歯磨き粉とか)を売るような出品者は憎まれてもしょうがないですけど、怖いですよね・・・
「フリマアプリ地獄」の感想
短いお話なので、ラストは「あれ? これで終わっちゃうの?」というあっさりめな終わり方でした。
悲惨な最後を迎えるほど主人公が悪いことをしていたわけでもないし、「おしおき」程度の怖い目にあったおかげで、彼氏に対する「おめでたセット」の悪用もあきらめて反省した様子。
たま〜に、「彼氏の持ち物・大事にしているコレクションをオークションに出して激怒された!」という話も聞きますから、マユミの彼氏はやさしいですよね。
某フリマアプリ、売りたいものがあって使ってみたいなあと思ったことがあるんですが、個人情報の漏洩とか、この手のトラブルがあったら怖いと思って結局、使わなかったんです。
たいていの方は楽しくお取り引きできているとは思いますが、こんな漫画を読んじゃうと、ますます使うのが怖い(笑)
触らぬ神に祟りなし、というところでしょうか。
なお、原作を担当されているとらふぐ先生は「SNS地獄」「整形復讐女」「仮想通貨地獄」というべつの地獄作品があり、そちらもなかなかエグいお話です。