ホラー・サスペンス漫画

強制除霊師・斎 疫神 ネタバレ感想 小林薫

2018年8月31日

強制除霊師・斎シリーズ最新作「疫神」!

毒舌霊能師として有名な斎さんのお仕事を漫画化したお話で、今回も興味しんしんなこわ〜いお話てんこ盛りです。

 

相談者の父がいた病院のベッドを囲む「藁沓を履いた4人の黒い影」。その恐ろしい正体とは・・・?

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「強制除霊師・斎 疫神」ネタバレダイジェスト

 

この漫画は斎さんが解決した相談者たちのお話をもとに、基本的に読み切りで5話+番外編が収録されています。

「疫神」だけは前後編にわかれています。各話をダイジェストでご紹介致しますね。

 

「疫神」前後編

 

藤原くんの喪服選びにつきあわされた斎さん。雑談の中で斎さんが「人の寿命」がわかると判明する。

しかも、寿命を超えて長生きした人間は「光の輪」が降りてこず、浮遊霊になると衝撃の事実が。

 

以前の相談者・有賀さんの父が亡くなった際、ベッドの四方を囲む黒い影が見えて、斎さんに真相を確認してきた。

それは天界が寄越した「疫神」という存在で、負の気の塊が病人のそばに立ち生気を奪っていたのだった。

 

寿命を超えて行き遅れた人の元に、「ソレ」はやってくるというのだがなぜか藤原くんが「疫神」に憑かれ・・・

 

鏡の中の悪霊

 

鏡コレクターの引きこもりの無職ニート兄が、階段から落ちて大怪我をした相談者の事件。

斎さんが自宅へ見に行くと、無数に飾られた不気味な鏡の中のひとつに、とんでもなく根性の悪い女の霊がすみついていることがわかり・・・

 

妬み玉

 

今最も注目を浴びている新人俳優の龍樹は、仕事は絶好調だったが先輩から妬まれることも多い。

ある日、ひどい頭痛に悩まされて仕事に支障をきたす。

そして血まみれの女が隣に座っているのがマネージャーにも見え、芸能関係で仕事をしたことがある斎さんに相談すると・・・

 

狙われた斎

 

『あたし、最強!』というくらいに、どんな悪霊をも力でねじ伏せてしまえる斎さん。

藤原くんに「過去に斎さんでもビビった霊はいるのか?」と尋ねられ、過去エピ披露。

突然、弁慶のような霊に命を狙われたが、それは霊能師としての斎さんを快く思わない神がさしむけた刺客だった・・・!?

 

個人的にツボった斎さん発言『あたしは偉そうなんかじゃない。偉いんだ!』

 

「鏡の中の悪霊」エピで、人を不幸にするのが楽しくてたまらないという、とんでもなく性格の悪い悪霊を退治する際に出てきた発言。

ホラーなんですけれども、斎さんのちょっとフツーじゃない霊能師的な雰囲気ってすごく好きで、笑い転げてしまいました。

 

『あたしは偉そうなんかじゃない。偉いんだ!』

いつか使えそうな言葉なので、メモメモ。

 

斎さんは、天界?(霊界じゃなくて天界らしい)のお役人的な役目を果たされているのか、霊的な分野では圧倒的に強い!エライ!無敵ー!な雰囲気で、改心の見込みがない悪霊は一発でブシュウーと木っ端微塵にしてしまいます。

 

異世界転生ものの『俺、TUEEEEE〜!!』レベルです。

 

かなり毒舌な霊能師さんとして描かれていますが、相談に対しては普通に常識人な対応をされていて、もし将来霊的なトラブルが起こったら斎さんに視てもらいたいなーって思うくらい素敵です。

 

あの世機関『天界』は万能の善なる組織ではない?

 

一般人にはまったくわからない天界事情?が、ちらほら斎さんの口から語られています。

 

従来の「あなたの知らない世界」のイメージだと、寿命を終えたあとは三途の川を渡って善人であれば天国に、悪人であれば地獄へ。あるいは霊界へ。

天の世界には神仏がいて、神さま仏さま、というからには人間とは比べ物にならないほどに慈悲深く、愛のかたまりで万人を愛おしんで守ってくれる、というのが一般的なイメージではないでしょうか。

 

ところが斎さんによると・・・

 

「あそこ(天界)はクソ意地の悪いところ」

 

前作でもたしか、人間を実験動物みたいに見ていやがる、といった発言もあったかと記憶しています。

え?え? 天国って・・・案外クールな場所なのかしらん。

 

そう言えば最近の臨死体験者のお話だと、現代風の役所みたいな場所だった、という話もあり、想像するほどに美しい楽園というわけではないのかも。

 

「狙われた斎」でも、八百万の神さまとなればいろんなタイプがいて、斎さんの命を奪おうとする神様がいたわけで。

神様同士でもケンカするという話(別物語で)もありますしね。案外、神仏も人間くさい部分があるということでしょうか。

 

天もまた、無謬の存在ではないと。

 

『あの世に行ったら、だれでもお花畑の中で永遠に幸せが待っているのよぉ〜』

などという霊能師よりもリアルで、かえって信じられます。

 

面白いから、現在の天界システムみたいなのをもっと発信してほしいな〜(興味しんしん!)

 

「疫神」の感想

 

スピリチュアルとか霊的なお話ってすごく好きで、強制除霊師・斎シリーズはぶっちぎりで1位に推したい作品。

 

なんでかっていうと、これまで神秘のヴェールで語られてきた霊界や霊的なことが、斎さんの目を通してみるとひどく身近に感じられるからです。

 

「疫神」は今までの作品の中でも一番怖いんじゃないかなって思えたお話で、何らかの事情で天寿どおりに逝けなかった人間のところに、マタギみたいな藁沓はいた4人組がやってくる、というゾワゾワ感MAXな展開。

 

あと、もっと恐ろしいのが「疫神こわい」と怖がりすぎてしまった藤原くんが、逆にかれらのことを考えすぎて引き寄せてしまった、という内容。

つか、これ漫画化したらよりイメージしやすくて怖いんスけど・・・大丈夫?

 

西洋みたいに「4人の天使がベッドの四隅に立って守ってくれる」というロマンティックなイメージなら素敵なんですけど、ターミネーターみたいな藁沓にロックオンされたらチビりますねえ。

 

いや〜ん、こっち来ないでぇ。こんなの来たら、ヤダぁ〜〜

 

てか、寿命より長生きしたらダメなのかいな。

天界システムはお役所仕事なのか、フレキシブルな対応ができないっぽくて融通がきかない様子。日本の役所とおんなじじゃん・・・

 

 

「妬み玉」エピも、芸能人となると大変だなあと思えました。

悟空の「オラに元気をわけてくれぇ〜〜!」でつくる元気玉の逆バージョンみたいなもので、世界中から「妬みのエネルギー思念」が集まって玉状の呪いになっていくという。目立たないのが、吉、ですね。

 

作中ではめちゃくちゃ元気な斎さんなんですが、現在はガンで闘病中とのこと。

霊能力とかミラクルパワーでヒーリングできないのかな、と思いますが、それはそれということなんですね。

 

こんなにたくさんの相談者を救ってきた斎さんは、たくさんの徳を積まれていると思いますのでどうか良くなって元気になりますように!

 

なお、病気になってもめげない(笑)斎さんはしたたかに「霊能者ですがガンになりました」という新連載もスタートしています。

ぶんか社の「本当にあった女の人生ドラマ」で連載中で、単行本化したら応援の気持ちをこめて買って、読ませていただきます。

 

斎さん、応援してま〜す!

 

2018年10月27日追記。

斎さんのツイッターで、訃報が入っておりました。

「嘘、信じられない」まだまだお若かったのに、本当に残念です。

きっと回復されて、これからどんどん活躍されると信じていただけに驚きました。

漫画でしか存じ上げませんでしたが、男前な言動や美しい生き方への信念をお持ちの方でコミックスを読んで以来、ずっとファンでした。

心よりご冥福をお祈りします。

 

2019年3月7日追記。

斎さんの闘病記が電子書籍でリリース。

最後まで斎さんが「生き抜く」意思をもって、あきらめずに治療に向き合った姿が描かれています。

霊的な内容はメインじゃないのでオカルトを期待している方向けではなく、斎さんのファン向けになっています。

さみしいけれども、湿っぽくならないのが斎さんのお人柄によるものですね。

 

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