ヒューマン漫画

ちひろさん(漫画)ネタバレ感想 安田弘之

2018年2月5日

安田弘之先生の漫画「ちひろさん」は、元嬢でミステリアスな美女・ちひろの物語。

引退後、海辺の街にある小さな弁当屋の店員をしながら、出会った人々の悩みに寄り添うように癒やしたり、ときにはズバッと斬って捨てるちひろさん。

 

達観した生き方をしている魅力あふれるちひろさんの人間性に、魅了されるファン続出。

心に響く作品を読みたいなら、これ、というお話です。

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「ちひろさん」のあらすじ

 

「嬢」を辞めて海辺の弁当屋「のこのこ弁当」で、看板娘として働くようになったちひろさん。

小さな町とだけあって、あっという間に彼女の昔の職業が広まり、中には偏見の目で見る人もいる。

 

経歴を知っていろんな反応をする人々を「観察」して面白がったり、ホームレスの「師匠」、女子高生のオカジ、など心惹かれる出会いもある。

ちひろさんが見せる、深く底の見えない、恐ろしいような優しいような、心の奥底まで見通してしまう目。

いつの間にか、人々はちひろさんに己の心をさらけだしてしまう。

 

そして、周囲の人たちは自分の色眼鏡のフィルターを通して「結婚できないかわいそうな女」と決めつけたり、「弁当屋なんかで働いて」「あんな仕事をしていた」と、ちひろさんそのものではないちひろ像をつくり、押し付けていく。

 

それでもちひろさんは、決して縛られない。

自由で、きれいごともナシで、透明なまなざしでひたすら人々を受け入れる。

 

謎の美女・「ちひろさん」とは?

 

現役の「嬢」時代のちひろさんの前作「ちひろ」では、若き日の彼女がナンバーワンとしてどんな駄目男も受け入れる包容力ある「プロ」としての姿がうかがえます。そして、夜の街から去っていくまでの前日譚が描かれています。

本名「古澤 綾」、夜の街を去ったはずの彼女は捨て去ったはずの源氏名「ちひろ」を名乗ったまま、お弁当屋で働く新生活に。

街の人々に愛され、人気者になっていくちひろさんですが、最新刊ではとうとう本名の「綾」に戻る日が・・・

 

「ちひろさん」の感想

 

バジル姐さんがすごく好き♡

ちひろさんにとっても、バジル姐さんは大好きなひと。

「誇り高き野良猫」とちひろさんが言うように、自由で気まぐれで、野暮なことはせず、ひょうひょうとしている。

 

ちひろさんについて語るのは、すごく難しい。

どこにもいない、どんなタイプとも言えない、不思議な魅力にあふれている女性。

 

単純に元嬢で修羅場をくぐりぬけて苦労してきたから、という泥臭さがあるわけではなく、あふれでる達観したあるいは老成した雰囲気。

誰かを救おうと力んでいるわけでもないのに、気がついたらまわりはちひろさんに癒やされて、救われたりしている。

 

そうかと思うと、お気楽で馬鹿騒ぎするような一面も持っていたり、ときにはアネゴ肌を見せたり、とキラキラ輝くプリズムのようにいろんな顔を見せてくれるひと。

幻のようにつかみどころがない女性なのに、「どこかにきっといる」と思える存在感。

 

陳腐だけれども、「ミステリアスなカッコイイ人」としか説明しようがないです。

ちひろさんのあの深い目に心を見透かされるのはとても怖いけれども、同時に何もかも知ってもらって受け入れてもらいたくなるような気持ちになります。

 

人間関係で悩んだり、日常に疲れ切っている方に読んでもらいたい作品。「ちひろさん」に何度も会いたくなってしまいますよ。

 

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