追放された「悪役令嬢」がセカンドライフならぬ、サードライフで幸せを見つける!?
漫画版「悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし」は、ブラック企業の激務で乙女ゲームの世界に転生後、悪役だったため追放されて教会のシスターになったエリザベスの物語です。
息苦しい貴族暮らしから開放され、転生前の知識を使って美味しいごはんをみんなにふるまう楽しくてゆる〜い新生活、そしてエリザベスを慕う「最強騎士団長」との恋は・・・
「悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし」のあらすじ
イベントプランナーだった「前世」から乙女ゲーム「プリンセスライフ」の世界で「悪役令嬢・エリザベス・フォンティーニ」として転生してしまった・・・が、あっという間にシナリオ通りに「国外追放」されてしまう。
派手な容姿、いじわるそうな雰囲気で、いくら断罪ルートを回避しようとしてもヒロインである王女・ロゼッタに悪役扱いされジ・エンド。
貴族の身分を剥奪され、一介のシスターとなってやってきた辺境のノルティア教会。
悲嘆に暮れるどころか・・・エリザベスの人生はむしろ「自由」に!
仲間のシスターたちと子供たちに、毎日おいしいごちそうを作っては喜ぶ顔を見るのが楽しい。
なのに、ある日やってきたのは「聖獅子の最強騎士団長」・レオニードだった。
赤髪で金目、仏頂面で「毎日つきまとう」宣言をする彼になぜーーー!?と思いながらも、エリザベスは彼の本心に気づけなくて・・・
「悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし」の感想
悪役令嬢もの、なんでこんなに流行ってるんでしょうね(笑)
やっぱり、『美しくて賢くて優しいヒロインが、強くてかっこよくて素敵な王子様に見初められてハッピーエンド』ばかりじゃ物足りないってことなのか。
それとも、現代はわりと「わたしってどちらかっていうと『モブ』側だから、ヒロインが素敵すぎると感情移入できないんだよねー」ってのが、ホントのところかな。
この物語のエリザベスも、本当はどこにでもいる女の子で、前世は日本のブラック企業に酷使されたあげくに風呂場であぼん、な生涯を送ったひと。
転生先でもいきなり「悪役令嬢」という損な役回りなわけで、追放後から本当に自由なスローライフがスタートするわけです。
ぶっきらぼうな騎士団長のレオは、堅物で無口な男なだけでに、エリザベスにひそかに思い焦がれていて追放先まで追ってきました〜っていうラブい展開にもかかわらず、エリザベスが鈍くていっこうに気づいてもらえないかわいそうなひと。
友人である領主・クリスハルトに助言してもらいつつも、不器用すぎて微笑ましい好意のあらわしかたをしています。
みんなの嫌われ者になっていたエリザベスに恋するなんて、見る目があるのかないのか。
愛するエリザベスのために盗賊団を夜中にこっそり始末しちゃうし、護衛に荷物持ち、となかなか便利な存在として認識されているのですが・・・ガンバレ!
エリザベスがふるまうたこ焼きやら、お惣菜パンがおいしそうで「こんな美味しいもの、初めて食べた!」という顔をしてパクパク食べてくれる異世界人を見るのが癒やされますねー。
報われない人生を送ってきたからこそ、エリザベスにはしっかり第三の人生を楽しむ権利があるし、読んでて肩の力が抜けてくるから、疲れたときに読みたい漫画です。