タナカトモ先生の漫画「君は綺麗なアヒルの子」第5巻で最終回です!
石田から語られる「芹への復讐の真実」と、姿を消した誘花の目的。
誘花の復讐心がどこへ向かい、ふたりの整形美女はどう決着をつけるのか?
「感動のラスト」が待っています!!
「君は綺麗なアヒルの子」第5巻のネタバレ
いなくなった誘花を探して、石田は芹のもとを訪れて「17年前に起きた事故と真実」についてすべてを語った。
なぜ、誘花が芹に親友のフリをして近づき、石田が整形で「美しい顔」を授けたのか・・・
芹の両親が起こした事故のせいで、大好きな両親と顔を失った忌まわしい「ゆうか」の過去。
そして芹の両親が「火災で」亡くなった事件への関与、そして「不完全な整形」をわざと施したことで美貌が崩れていく恐怖を与えようとしたことも。
自ら罪を告白した石田は償いを申し出るが、芹はそれよりも失踪した誘花を追うことを望む。
「君は綺麗なアヒルの子」最終回・結末は?
物語が収束にむかい、伏線が回収されていく最終回。
誘花が芹を陥れるためにバラまいた「中傷ビラ」をきっかけに、文芸部メンバーたちも「その違和感」に気づいていく。
「芹の昔の顔」を覚えていた柳井は、誘花と芹について、自分の誤解に気づき始める。
一方、復讐を完了した誘花は、かつて何もかもを失った過去の「事故現場」で人生を終わらせようと考える。
石田と芹は間に合ったが、過去の記憶が蘇り、誘花と芹は初めて対決する。
それから5年後・・・
※結末はあなた自身で読んでね!
最終回の感想
一番感動的だったのが、誘花は芹に「幸せを味わわせたのち、地獄を味わわせる」ことを望み、ありとあらゆる嫌がらせを用意していたのに、芹にとって最も打撃な出来事は「誘花が芹を親友だと思っていなかった」ことだった点。
両親からも虐待され、ブスでいじめられる人生を生きてきた芹にとって、「生まれて初めて楽しい時間」を過ごせたのが「親友である誘花との時間」で、いい子すぎて涙でてくるやん (´Д⊂グスン
芹にとって最も悲しかったのが、きれいになった顔を失うことでも、周りが優しくなった学校生活でもなく、誘花との友情を失うことって思えるくらい、誘花を大事に思っていたんですね。
女の友情は儚いって言うけれども、人と人の心を大事にできる芹みたいな子だからこそ、絶対に和解なんてありえないシチュエーションでも、もう一度やりなおせたことが奇跡みたいで素敵でした。
親のせいで憎しみをぶつける関係になってしまったふたりでしたが、出会い方さえ違えば、「不幸な子供時代」という共通点もあり、お互いをわかりあえる本当の「親友」になれたと思います。
芹の「もう人生から逃げない」っていう前向きな姿が、「5年後」にちゃんと反映されていて、いい終わり方だなあ〜って感動しました。
芹は柳井くんが好きだったけれども、正直、柳井くんに芹はもったいないかも!
誰よりも深く人の心の苦しみが理解できる芹だからこそ、「整形」に関わる仕事を選んで正解だったと思います。(石田先生も、素敵だし)
もっとドロドロの復讐劇になるかな、と思っていましたが、ラストでそれぞれが前向きな生き方を選んでいて苦しみを乗り越えており、とてもスッキリしたエンドでした。
なお、タナカトモ先生の新作「みにくいあの子は私の鏡」が出ていて、こちらも美醜と整形をテーマにしていますが本作とはかなり毛色が違い、「ブスのほうが強い」すごい内容になっています(笑)
大作?な予感もするので、ぜひチェックしてみてくださいね〜
タナカトモ先生の新作
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